舛添都知事 記者呼びつけ元妻との密会を撮らせていた? (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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舛添都知事 記者呼びつけ元妻との密会を撮らせていた?

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舛添要一氏 (c)朝日新聞社

舛添要一氏 (c)朝日新聞社

御厨:石原氏のときから、都知事は、天下国家を論じるか、小説を書くか、いろんな批評をしている人に変わってしまったと思います。石原氏は、猪瀬さんに引き継ぐときに「君もね、小説の一つや二つ書けるから」と言ったそうで、都知事の不在証明みたいな話です。それに当時、小泉純一郎首相と波長が合い、小泉内閣に副総理として入閣するという話もありました。都知事が国務大臣になるなんて思ってもいなかったから、なれる規定もなれない規定もなくて……。都知事が副総理を兼ねてどうするの、という話ですが(笑)。だからこそ、根本的に都知事とは何かということを、考えていかないといけません。

松原:とはいえ舛添氏の騒動で、安倍首相が「リーマン・ショック前に似た危機的状況」と、訳のわからない総括に使おうと目論んだ伊勢志摩サミットが、目立たなくなってしまった。サミットが吹っ飛んだのは全部舛添さんのせい。あんなに準備したのに(笑)。

御厨:そもそも安倍政権は、政策的にも、政局的にも完全勝利というのは一つもありません。なんだかわからないけど、相手が黙ってしまって、最後は勝つという勝負ばかりです。

松原:今回も、直後にオバマ米大統領が広島訪問をして、全部帳消しになったということでしょう。得しましたね。安倍首相は、一貫して選挙のときは景気、終わったら安保法制のように本音でやりたいことを持ち出します。さらに驚いたことに今回は「1億総活躍社会」と言って野党の主張を先取りして“争点つぶし戦法”に出ている。

御厨:これで支持率はある程度ついてきますが、3年を超えた政権は体力的に厳しくて、新たなことを始めるのは大変なことです。佐藤栄作内閣が7年8カ月も続いたのは、最初から沖縄返還の一本に絞っていたから。安倍首相は、憲法改正と言いつつも、実際には手をつけていません。疲弊した安倍政権が、新しいことをやれる体力があるかどうか。難しいところですね。

週刊朝日  2016年7月1日号より抜粋


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