今季初戦の試合に出場したプロゴルファーの丸山茂樹氏。お笑い芸人の博多華丸氏と一緒にコースを回り、楽しんだという。

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 5月7、8日と「ザ・レジェンド・チャリティプロアマトーナメント」(千葉・麻倉GC)に出場してきました。今年もこれが最初の試合になりました。

 初日が3オーバーで、2日目が3アンダー。プロの部で28人中17位でした。初日はもう風が強くって。僕の最近の経験不足状態では、対応しきれなかったですね。ちょっとパニックになっちゃいました。パー5のホールで9打っちゃったところがあって。あとはボギーなしの1バーディーだったんですけどね。

 2日目はそこそこのゴルフができたんで、よかったです。実はこの日の朝に寝違えて、首が痛くて痛くて。いっぱい痛み止めを飲んでから回ったんですけどね。ホッとしました。

 それよりも同年代の博多華丸くん(46)と一緒に回れたのが、すっごく楽しかったなあ。この試合はプロと著名人、そのほかのアマチュアの方2人の計4人が一組になって回るんですけど、実は華丸くんと一緒に回りたいって、大会サイドにお願いしてたんです。

 去年のこの試合で会って話をして、しゃべりにあったかい人間味が出てるし、とっさの切り返しも素晴らしい。話してて心地いいんですよ。だから今年は一緒に回りたいと思ったんですね。そしたら彼も、僕と回りたいというオーダーを出しててくれたそうで。華丸くんいわく「相思相愛」でした。ハハハハハ。ラウンド中も、あの柔らかいタッチのしゃべりで笑わせてもらいましたよ。

 去年から継続してアドバイスをさせてもらってる渡邉彩香(22)が、今シーズンの国内女子メジャー初戦「ワールドレディス選手権サロンパスカップ」(5月5~8日、茨城GC東)で2打差の2位になりました。最終日に世界ランキング3位で21歳のレキシー・トンプソン(米)との差を3打縮めたんですけど、届きませんでした。

 
 その前週に一緒にラウンドをして、いろんなアドバイスをするとともに、リオデジャネイロ・オリンピック出場のためにもサロンパスで勝ちたいという思いを聞いていました。

 試合に入ると、非常に我慢のできてるゴルフを続けられてました。毎日、ラウンド後にメールのやりとりをしてました。3日目の18番ホールのティーショットで振り遅れてたから、「手打ちになってたから、体の回転を意識して」と伝えたら、最終日はしっかり真ん中に打ててました。

 最終日に2位になって泣いたのは知ってましたけど、僕はあえて「すぐさま反省して課題を見つけた方がいい」と言いました。4日間の自分に何が足りなかったのか。どう改善したらそれ以上があるか、と。勝てなかったのはレキシーが強かったからだけじゃないんで。まあ去年から見始めて、僕は彼女が一流になるまで3年はかかると思ったんで、全然慌ててないですけどね。彼女の方から頼ってきてくれたことですから、きちんと応えてあげなきゃなと思っています。

 米PGAツアー「ウェルズ・ファーゴ選手権」(5月5~8日、米ノースカロライナ州シャーロットのクウェイルホロー・クラブ)では松山英樹(24)が初日の101位から11位まで盛り返しました。我慢して少しずつ伸ばしてくるってのは英樹の得意分野。相変わらず立派ですよね。

週刊朝日  2016年5月27日号

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丸山茂樹

丸山茂樹

丸山茂樹(まるやま・しげき)/1969年9月12日、千葉県市川市生まれ。日本ツアー通算10賞。2000年から米ツアーに本格参戦し、3勝。02年に伊澤利光プロとのコンビでEMCゴルフワールドカップを制した。リオ五輪に続き東京五輪でもゴルフ日本代表監督を務めた。セガサミーホールディングス所属。

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