歯周病で悪化も 自覚症状ない新たな国民病「慢性腎臓病」とは? (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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歯周病で悪化も 自覚症状ない新たな国民病「慢性腎臓病」とは?

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歯周病で悪化も?(※イメージ)

歯周病で悪化も?(※イメージ)

 腎臓の主な働きは、血液をろ過して老廃物や塩分を尿として出したり、血圧の調整をしたりすることなどだ。その機能が高血圧や糖尿病などさまざまな原因で低下し、慢性的に進行する病態を総称してCKD(Chronic Kidney Disease)という。自覚症状はほとんどないため、進行して腎不全になることも多く、末期には人工的に血液の老廃物を取り除く透析治療や腎臓移植が必要になる。

 茨城県在住の高林和宏さん(仮名・83歳、無職)は50歳のころから高血圧があり、74歳で不整脈の一種である心房細動を発症。筑波大学病院で治療を受けていた。ある日の検査で、腎機能障害の指標である血清クレアチニンの値がそれまで1.3mg/dlほどだったのが、1.77mg/dlに上昇していた。血清クレアチニンは筋肉で作られる老廃物で、正常値は男性1.1mg/dl以下、女性は0.8mg/dl以下だ。腎機能障害の進行を指摘された高林さんは同院腎臓内科の山縣邦弘医師へ紹介された。

 山縣医師が診察したところ、腎硬化症による腎機能障害と考えられた。腎臓のろ過装置を糸球体というが、腎硬化症とは高血圧が長く続いた結果、糸球体硬化、腎組織の線維化が起こるものだ。虚血性腎症や末期腎不全の原因になる。

「CRP血液検査」という、人体内で炎症性の刺激や細胞の破壊が生じると急激に増加してくるたんぱく質の成分を測る検査で、高林さんは軽度陽性であったものの、全身には発熱などの炎症所見はなかった。

「高林さんは右下顎と歯ぐきの違和感があったため、口腔外科も受診してもらいました。そこで全顎の歯周病と数本のむし歯があったので、治療を開始しました」(山縣医師)


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