小渕優子氏(左)と松島みどり氏 (c)朝日新聞社
小渕優子氏(左)と松島みどり氏 (c)朝日新聞社
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 国会議員1人当たり約2千万円の給料、文書通信交通滞在費、秘書給与など年間約1億円の税金が支払われている。その対価としての重要な仕事が立法だ。唯一の立法機関である国会での活動を調べれば、各議員の仕事ぶりがわかるはずと、本誌は「国会議員三ツ星データブック」を発行するNPO法人「万年野党」の協力で衆参全議員の国会(2014年12月~15年9月)での質問回数、議員立法発議数、質問主意書提出件数を調査。すると、三つともゼロという「トリプルゼロ議員」が65人もいることがわかった。さらにトリプルゼロ議員全員にアンケートを送り、その言い分を尋ねた。

 65人中、多数を占めたのが自民党の54人だ。14年10月に「政治とカネ」の問題、「うちわ」問題で当時それぞれ閣僚を辞任した小渕優子氏と松島みどり氏、昨秋、総裁選出馬断念に追い込まれた野田聖子氏、すっかり影が薄くなった石原伸晃&宏高兄弟、安倍晋三首相の弟、岸信夫氏らがエントリーした。松島氏はアンケートに対して「委員会への法案提出に関して、責任をもって対応、取り組んできた」と釈明するが、いったい何に取り組んできたのか、具体的な活動は見えてこない。

 昨年10月の内閣改造で入閣した河野太郎・行革相、高木毅・復興相、森山裕・農水相もトリプルゼロ議員に名を連ねる。

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