大学入試センター試験(1月16、17日)まで、もう僅か。試験直前でも受験生が力を存分に発揮できる方法を専門家に聞いた。
旭川医科大学の吉田成孝教授(神経解剖学)は日光の重要性を説く。
「日光を浴びることで人は体内リズムを調整します。遅くても試験開始2時間前には起床する体内時計を作り、日が昇ったらなるべく早く外に出て太陽の光を浴びてほしい」
吉田教授は、試験当日の昼休みにできる脳の効率アップ法も教えてくれた。
「うたた寝をするんです。午前・午後の2時前後が人は一番眠くなる。交通事故発生もその時間が最も多いというデータがあります。興奮しているかもしれませんが、昼休みに5分でも寝られると、スッキリしますよ」
心理学の側面からの対策を教示してくれたのは、メンタルカウンセラーの田林綱紀さんだ。彼が奨励するのは「アンカーリング」。船を波に流されないよう固定する錨(アンカー)が語源で、不安や恐怖にのみ込まれずに平常心を保つ方法だ。本来は専門家の指導のもとで行うが、田林さんが簡易なものを紹介してくれた。