【1】時計やベルトを緩めて、椅子に浅く腰かけるか、壁に寄りかかって座るなど、楽な姿勢で目を閉じる【2】過去、自分がテストで高得点を上げたことを思い出す。その時の匂いや気温、聞こえた音などの情景を、五感を使って蘇らせる(その経験がなければ、何かを達成した、クジに当選したなどのイメージでも可)【3】右手の親指と人さし指で左手の親指の爪を押すようにつまみながら3~5分ほど、そのイメージに浸る。

「良いイメージを何度も繰り返すうちに、左手の爪をつまむだけで、高揚感や嬉しさを自然に思い返せるようになります」(田林さん)

 余裕を持って会場入りし、席で少し長めのアンカーリングをすれば、試験会場の雰囲気にのまれず、過度のプレッシャーからも解放されるというわけだ。

 また、田林さんによると、「色」の波長を利用したリラックス法もあるという。

「ピンクには優しく肩を抱き、背を押してくれるような効果があるといわれています。木々や草花といった自然、平和などを想起させる薄い緑のアイテムもいいですね。この2色を使った小物やアクセサリー類などを持っていき、視野に入れたり休み時間に触れたりできると、安心感を得る助けになるはずです」

週刊朝日 2016年1月15日号より抜粋