おすすめは外食産業?(※イメージ)
おすすめは外食産業?(※イメージ)

 食事券やクオカードといった金券などがもらえる「株主優待制度」が盛り上がっている。導入する企業の数も過去最高を更新。そこで、“株主優待王” の桐谷広人さん(66)、経済ジャーナリストの雨宮京子さん、株主優待に詳しいブロガーのかすみちゃん(本名非公表)にボーナスで仕込むのにお薦めの銘柄、3月末に権利確定日を迎える銘柄を中心にピックアップしてもらった。

 まず桐谷さんは、配当金と優待の金額を合わせて4%以上の利回りがつく銘柄を選んだ。

「年金生活に入ったら、意外と食費がかかるという話を聞きます。サラリーマンの人でも昼食代を浮かすために飲食店などで使える優待券を持っていると便利ですよ」

 桐谷さんは、100株(16万9千円=以下、11月27日終値)で、4千円分の食事券が年2回もらえる「SFPダイニング」と、3千円分の食事券が年2回もらえる「クリエイト・レストランツ・ホールディングス」(100株、33万円)の優待を活用しているという。

「1年前に上場した『SFPダイニング』は、24時間営業の居酒屋『磯丸水産』をはじめ、系列の飲食店で使えるので私もすぐに株主になりました」(桐谷さん)

「磯丸水産」は朝からお酒を飲むシニアが多いことで話題になった。年間8千円分もの食事券がもらえるのも魅力の一つという。「クリエイト・レストランツ・ホールディングス」は、高級すし店やしゃぶしゃぶ店などワンランク上の食事が楽しめる。

 かすみちゃんが薦める外食産業の「コロワイド」は、100株(18万4300円)で株主の権利が得られるが、優待を得るためには500株(92万1500円)が必要になる。優待の内容は、1回1万円相当の優待ポイントが、年4回ももらえる。

 その「コロワイド」と、外食産業の「アトム」は、コロワイドの優待券でアトムの系列店を利用できるなど、“相互乗り入れ”をしている。

「アトムはコロワイドのお店で使える優待が6万9千円で得られるので、すごいお得。私も株主優待の投資家同士の飲み会でよく使います」(桐谷さん)

 また、レジャーに使える優待券は、家族で出かける旅費を抑えたい人にお薦め。

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