高橋尚成 引退試合でかなわなかった「由伸の打席」

週刊朝日
 1999年に巨人に入団して以来、大リーグ・メッツなどを経て今年、プロ野球を引退した高橋尚成(たかはしひさのり・40)。同い年でかつて共に戦った高橋由伸に「最後のバッター」を頼んでいたという。

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 僕はゴロを打たせようと思って常にマウンドに立っていたピッチャー。打者一人限定の引退試合は僕らしいピッチングでした。ゴロを打たせたけど、エラーで出塁させて終わったというのもオチがついてよかったなと思ってます(笑)。

 アメリカから日本に帰ってくるとき、引退かなという思いはすでにあったんです。でも中畑(清)監督に「あと2年、一緒にジャイアンツを倒そう」と声をかけていただいて。三浦(大輔)さんにも「もう一回頑張ろう」と言葉をもらった。自分の中で消えかけていた心の火がパッとまた燃えたんです。そのおかげで最後の2年があった。

 引退は8月の広島戦で新井(貴浩)選手に打たれたホームランが決め手になりました。大学時代の後輩で、常に一緒に行動してて仲が良かった。その後輩に僕が会心と思って投げた球を簡単にホームランにされた。いいきっかけにしてくれたなと思います。新井選手への引退の報告は電話で。留守電だったので、「新井選手にホームラン打たれて引退を決めました高橋尚成です」と挨拶を入れたら、そのあとすぐ電話がかかってきました(笑)。

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