約20種を使った寄せ植えは小宇宙のよう。多肉植物の中には葉が薄いものもある(撮影/写真部・松永卓也)
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約20種を使った寄せ植えは小宇宙のよう。多肉植物の中には葉が薄いものもある(撮影/写真部・松永卓也)
ATELIER TOKIIRO季色千葉県浦安市東野2―5―29多肉植物に特化したアレンジ、販売、ワークショップなどを行うアトリエ。10月14日(水)~18日(日)に「組む 東京」(東京・東神田)で初の個展「unite」を開催予定(撮影/写真部・松永卓也)
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ATELIER TOKIIRO
季色

千葉県浦安市東野2―5―29
多肉植物に特化したアレンジ、販売、ワークショップなどを行うアトリエ。10月14日(水)~18日(日)に「組む 東京」(東京・東神田)で初の個展「unite」を開催予定(撮影/写真部・松永卓也)

 多肉植物に魅せられ、人生が変わった人がいる。アレンジなどを手がける「季色(ときいろ)」の近藤義展(よしのぶ)さん(45)、友美さん(37)夫妻だ。

 7年前まで、植物とは無縁の世界にいた。園芸家の故・柳生真吾さんが手がけた多肉植物のリースに惹かれ、義展さんが見よう見まねで作ってみたところ、思った以上の出来栄え。友美さんの笑顔がうれしかったという。

 その後、夫婦でアレンジメントなどに熱中し、気づけば多肉植物が中心の生活になっていた。

「器の中に小さな世界を作っているような感じ。生け花のようでいて、盆栽のように育てられる。色づいたり、花が咲いたりと進化していきます」(義展さん)

 過酷な環境で育つ多肉植物。サボテンをイメージしがちだが、実に多彩な種類があり、独特な姿が人々の心をくすぐる。

「人は植物がなければ生きられないけど、もし人がいなくなっても多肉植物は生き続けるような気がします」(同)

週刊朝日 2015年10月9日号