「会話しながら運転しづらい」ドライバーの「認知障害」チェック法とは (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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「会話しながら運転しづらい」ドライバーの「認知障害」チェック法とは

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 車で徘徊する認知症の高齢者をどうやって治療や免許の返納に結びつけたらいいのか。

「運転をやめる」選択をしたときに有効期限の残っている運転免許証を返納するのが、「運転免許の申請取り消し(自主返納)」だ。

 警察庁によると、高齢者の免許返納者数は19万7552件(14年)。10年前の1万4117件(04年)の約14倍にもなった。自身での返納以外に家族が対応する場合もある。

 2年半前、認知症の父(86)が車で徘徊したのをきっかけに、半ば強制的に免許を返納させたというのは、神奈川県に住む女性(52)だ。

 父親の異変は80代から始まった。

 母親と車で出かけた先で、行き先を忘れる、ウィンカーの位置がわからず操作に手間取ることが度々あった。

 車体は電柱や車庫入れの際にぶつかった跡で傷だらけ。他人の車を傷つけたこともあった。

 運転をどうやめさせたらいいのかわからず、「街ぐるみ認知症相談センター」(神奈川県川崎市)代表で、日本医科大学の北村伸特任教授に相談を持ちかけた。

 同センターは文部科学省の助成を受けて07年に開設。12年からは同大学が事業を継続して、これまで延べ6500人もの人が訪れている。

 相談に対して、臨床心理士などの資格を持ったスタッフが、生活状況をヒアリングし、もの忘れの状況について問診する。タッチパネル式のもの忘れチェックテストも実施。特別な心配事がなければ、半年後の来所をうながし終了する。得点が基準を下回った場合は、さらにテストを実施。「情報提供書」を作り、かかりつけ医につなぐ。

 北村氏は振り返る。

「この男性には、10年秋にタッチパネルのテストより詳細な認知症のテストを受けてもらいました。その結果、30点中28点だったのでMCI(軽度認知障害)と判断しました」

 生活にも支障が出始め、11年初めに認知症と診断された。

「傷だらけの車で僕のところに来ていたので、運転をやめるように説得しましたが応じてもらえませんでした」(北村氏)

 その2年後、のっぴきならない事態が起きた。女性は言う。


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