下流老人を狙う貧困ビジネス 年金では足りず除染で補てんも (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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下流老人を狙う貧困ビジネス 年金では足りず除染で補てんも

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 高齢者、生活保護受給者が多く暮らす横浜・寿町に貼られていた、とある求人広告。福島県での除染作業へ行く労働者を募るものだ。

「除染作業をやっている人に60歳以上は多いです。除染作業の元請けは大手ゼネコンですから、あんまり年寄りは雇ってもらえません。でも、人が欲しいから、65歳までは雇っていますね。私の知り合いで、65歳直前で、『これがオレの最後の仕事だ』と言って、福島へ除染の仕事へ行った男もいましたね」(同)

 ネットなどでブローカーが会社を名乗って人を集め、除染作業員を現地へ送り込むこともあるという。

「除染の仕事は日当がいいんですよ。普通の原発作業員は日当8千円から9千円が相場ですが、除染作業は国の事業なので、1日1万円の日当がつく。6千円の作業料と合わせて計1万6千円くらいもらえるんです。派遣業者に3千円ピンハネされたりもします」(同)

 日雇い労働者が多いとされる大阪・釜ケ崎ではゼネコンの3~5次下請け業者が除染作業員の求人をアチコチで募り、「年齢をごまかした65歳以上の労働者も実際は派遣されている」(関係者)という。

(本誌・上田耕司、長倉克枝)

週刊朝日 2015年9月18日号より抜粋


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