藤巻健史「ユーロはいずれ崩壊するだろう」 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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藤巻健史「ユーロはいずれ崩壊するだろう」

連載「虎穴に入らずんばフジマキに聞け」

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ギリシャの大型スーパーは品薄状態 (c)朝日新聞社 

ギリシャの大型スーパーは品薄状態 (c)朝日新聞社 

“伝説のディーラー”と呼ばれた藤巻健史氏は、ユーロの崩壊をこう危惧する。

*  *  *
 2010年代初めのギリシャ危機の時、ギリシャ人の友人に「ユーロ離脱の可能性について」聞いた。彼が「離婚は結婚より難しいんだよ」と答えたことを今でも覚えている。

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 先日、BS日テレの「深層NEWS」に出演して、「ギリシャ危機の行方」について討論をした。その時、近藤和行キャスターに「藤巻さんは、週刊誌に『日本の財政危機を唱え続ける私は、オオカミ少年と呼ばれている』とご自身で書いていらっしゃいましたね」と言われた。近藤さんもこのコラムを読んでくださっているのだ。光栄だ。

 そこで思い出したのが、ユーロに関してもオオカミ少年と言われ続けていたことだ。モルガン銀行時代の私は、欧州の通貨や金利商品をそれなりに取引していた。しかし1999年にユーロが出現してからはユーロに全く手を出していない。発足当時からユーロの限界を指摘し、自らもユーロ取引から撤退したのだ。

 もっとも私は評論家ではなく、ディーラーだったのだから、ユーロ・ブームの時にユーロ商品を買い、近年売り出すのが正解で、何もしなかったのは褒められたものではない。失敗だ。

 最近でこそ、多くの学者やマーケット参加者が、私の主張と同じことを言い始め、この件に関してだけは私もオオカミ少年と言われなくなったが、ユーロには構造的問題がある。今回、事態が収まったとしても、いずれ崩壊が起きるだろう。


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