建築エコノミスト「新国立競技場はケタ違いに高い」 (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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建築エコノミスト「新国立競技場はケタ違いに高い」

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新国立競技場(提供:スポーツ振興センター)

新国立競技場(提供:スポーツ振興センター)

「命名権の収入は、味の素スタジアムでも年2億円ほど。200億円を集めるには、100年がかりで現実的ではない。選手強化費よりもスタジアムの建設費を増やすのはおかしな話。メダルの数が過去最低になることも危惧されます」(JSC関係者)

 スタジアムが完成した後もバラ色ではない。JSCは昨夏、維持費は年35億円かかるが、コンサートやスポーツイベントで年間38億円の収入が見込め、年3億円の黒字と試算した。

 しかし、実際は巨額の赤字が出るという。

「改修のための費用は50年で650億円の見込みです。年単位で計算すると、1年で13億円の支出になるため、借金は膨らみ続ける。完成したとしても地獄なのです」(森山氏)

 建築家の槇文彦氏らのグループは、今月1日に文科省に、改めて計画見直しを提言した。

「まず開閉式装置のついた屋根全体を撤去すべき。そうすれば、高コストのキール・アーチを使用する必要もなくなり、費用も安くできます。技術的に懸念のある開閉式膜構造や、健全な芝生の育成等の問題を解消するために、現行案をやめることが解決策です」(槇氏)

週刊朝日  2015年7月17日号


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