「大切なことは貯蓄を確保しながらローンを返すことです。そのためにも、まずは、残債額と返済期間、ローン金利、貯蓄額をきちんと把握し、現実と向き合うべき。そのうえで、まずはローンを返済中の金融機関と交渉して金利を下げる条件変更を検討してみましょう。条件変更ができない場合は借り換えを検討するといいでしょう」(同)

 借り換える際は、[1]金利を下げる[2]期間を短縮する[3]元金を減らすという順番で考えるといいとも。

「金利を下げれば、元金や返済期間は同じでも、総返済額や月々の返済を減らすことができます。また、今の返済額が負担ではないなら、返済期間も短縮します」

 金利を1%下げたことで総返済額は349万円、月々の返済額も1万1664円減った。加えて、返済期間も3年短縮すれば、総返済額は409万円圧縮できる。

「さらに余裕があるなら、元金を減らして借り換えれば、より効率的に返済額を圧縮できます。どのパターンでも返済額が減るので、貯蓄を増やすことにもつながります。ただし、金利タイプの変更には注意が必要です。また、借り換えにかかるコストも考慮してください」(同)

週刊朝日 2015年7月10日号より抜粋