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 中学入試の志望校を考えるひとつのヒントになるのが「コストパフォーマンスのいい中高一貫校」。本誌は今春の大学合格実績と、6年前の中学入試時の偏差値を調査。そこで目立った2校を紹介しよう。

 東大の現役合格者数10人。断トツなのが開智(埼玉)だ。中高一貫校になったのは1997年、今春の卒業生が13期生という比較的新しい学校。1期生から毎年東大合格者を出し続け、2011年の実績は14人。その後は毎年10人前後が合格している。

「東大理系数学、早慶文系英語など志望大学の科目別の特別講座や夏期講習、2次・私大直前講習などを行い、大学入試に向けた対策をしっかりと行っています」と、中沢千洋教頭が特色を語る。

 今春、塾に通わずに東大の文IIに現役合格した高山広太郎さんは、東大向けの講座、講習は全部受講した。

「東大入試ではどの教科も記述力が結果を大きく左右します。特別講座では記述問題を添削してもらえるので、自分ではなかなか気づけない弱点が浮き彫りになりました」

 同校は、先端と一貫の二つのクラスで生徒を募集している。高2で医系コースが加わり、高3からは最難関国立、国公立・私立、医系の3コースに分かれる。

「毎年、入学時には一貫クラスだった生徒が東大に合格しています」(中沢教頭)と授業の進め方に自信を持っている。

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