日経平均2万円でも「国民生活は地獄に落ちる」理由 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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日経平均2万円でも「国民生活は地獄に落ちる」理由

連載「虎穴に入らずんばフジマキに聞け」

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週刊朝日
10日、日経平均は一時2万円を超えた (c)朝日新聞社 

10日、日経平均は一時2万円を超えた (c)朝日新聞社 

 10日、日経平均は一時2万円を超えた。景気の上昇を感じる数字だが、モルガン銀行東京支店長などを務めた藤巻健史氏は「国民生活は地獄に落ちる」危機を指摘する。

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 昨年11月のTBSラジオ「生島ヒロシのおはよう一直線」で「今、日本株を買っていいでしょうか?」と聞かれたので「買いたいのならこわごわ買ってくださいね」とお答えした。日経平均株価は上昇を続け2万円を超してきた。それとともに、アベノミクスへの評価は好転しているようだ。

 これだけお金をジャブジャブにしているのだから、株価や不動産価格の上昇は予想どおりだ。資産価格上昇に伴い景気が良くなっていくのも当たり前の話だ。

 余剰資金が株や不動産の購入に向けられ資産価格が上昇すれば、これらの保有者は儲かった気分になり、消費を増やす。それを見てさらに株価が上昇するという好循環が始まる。これを資産効果という。消費が増えれば、売れ行き上々となった企業はベースアップ(ベア)を行うだろう。

 1985年から90年にかけての狂乱経済はまさにこれだった。余剰資金が外貨に流れれば円安も進行し、日本の提供するモノ、サービス、労働力は国際競争力を増す。日本人労働力が相対的に安くなるので、工場は国内回帰し、地方は活性化するし、人手不足にもなる。この面からも賃金体系全体を底上げするベアは行われるだろう。


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