メットライフ生命 山本展子執行役員常務(54)やまもと・のぶこ/1960年生まれ。複数の外資系生命保険会社を経て、2014年1月にメットライフ生命に入社。同年10月、カスタマーオペレーション担当執行役員常務に就任(撮影/写真部・大嶋千尋)
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メットライフ生命 山本展子執行役員常務(54)
やまもと・のぶこ/1960年生まれ。複数の外資系生命保険会社を経て、2014年1月にメットライフ生命に入社。同年10月、カスタマーオペレーション担当執行役員常務に就任(撮影/写真部・大嶋千尋)
週刊朝日・長友佐波子編集長(撮影/写真部・大嶋千尋)
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週刊朝日・長友佐波子編集長(撮影/写真部・大嶋千尋)
山本さん(右)と長友編集長(撮影/写真部・大嶋千尋)
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山本さん(右)と長友編集長(撮影/写真部・大嶋千尋)

『週刊朝日』の長友佐波子編集長が企業で輝く女性たちにインタビューする「フロントランナー女子会」。今回はメットライフ生命の山本展子執行役員常務です。

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長友:お客様が増えているわけはあるんですか?

山本:一つはマルチチャンネルといって、お客様がコンタクトする入り口がいっぱいあるんです。

長友:外交員さんが勧誘に来るイメージですが。

山本:ええ、私どもはコンサルタント社員と呼んでいますが、お客様のところにご訪問して保険をおすすめする販売もしておりますし、街の代理店さんや銀行さんの窓口販売、インターネット販売もあります。通信販売専用のコールセンターもございます。だからたくさんの窓口があって、お好きな方法をお選びいただけるんです。

長友:競合他社にはない商品はありますか?

山本:実は私、今年の1月まで競合他社にいたんですが、外から見ていて新しいなと思ったのが、入院・通院にかかわらず、がん治療に対して年に1回給付金が支払われる「ガードエックス」という商品でした。これは実際にがん患者さんやそのご家族の方、2千名にお話を伺って、リアルなニーズと医療実態の変化に対応して作られた商品です。

長友:がん治療は、手術や入院治療だけじゃなくて、放射線や抗がん剤で通院しながら治療を受ける人も増えていますもんね。

山本:そうです。治療の選択肢が増えたのに合わせて、給付金の使い方を考えられるわけです。また、入院や手術のたびに保険会社に給付金請求のお手続きをしていただく手間も減ります。

長友:外資系ならではの強みってあります?

山本:たとえば、死亡保障や個人年金は日本円建てだけでなく、米ドル建てや豪ドル建ての商品もあります。お客様からお預かりする資産は専門の部署がグローバルに運用します。保険ですから安全に運用しないと。高いリスク管理能力も強みだと思いますね。

長友:時代に合わせて商品もどんどん多様化しているんでしょうね。

山本:今はどこも高齢化がキーになっていますから、高齢でも入りやすくなっていたり、また"おひとりさま"も増えたりして、社会の構造が変化している。それに伴ってニーズや商品の在り方も変わっています。私もその"おひとりさま"ですが(笑)、もしかしたら昔入ったままになっている保険を見直さないと人生にマッチしなくなっている方も多いかと思いますね。

長友:ちなみに私も"おひとりさま"なので参考にしたいんですが(笑)、山本さんはどんな保険に入ってるんですか?

山本:私は個人年金保険と医療保険、がん保険に入っています。見直すなら、長生きリスクと女性特有の病気介護を想定することが必要だと思います。

週刊朝日  2014年11月7日号より抜粋