手術も選択肢に 「床ずれ」ケアの3つのポイントとは? (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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手術も選択肢に 「床ずれ」ケアの3つのポイントとは?

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週刊朝日#健康

 褥瘡(じょくそう)、いわゆる「床ずれ」は体の同じ場所に体重(圧)がかかり、皮膚や脂肪・筋肉などの血流が悪くなって細胞が壊死した状態のことだ。脳卒中や持病で長く病床にある高齢者は発症リスクが高い。多くは外用薬などで治療するが、手術が必要な場合もある。

 神奈川県に住む清水よしのさん(仮名・83歳)は、今から1年前に脳出血を発症したことで、意識がはっきりしないまま、寝たり時々車いすに座ったりという生活をしていた。近くに暮らす娘がしばらく介護をしていたが、その間に骨盤の一部である仙骨部と座骨部に褥瘡ができていた。

 その後、清水さんは肺炎を起こし2カ月間入院した。そのせいで一時的に全身状態が悪くなり、褥瘡も悪化。肺炎が治り退院して5日後、訪問看護師が褥瘡の状態に驚き医師に連絡した。

 連絡を受けたふくろ皮膚科クリニック院長の袋秀平(ふくろしゅうへい)医師が往診したところ、褥瘡は仙骨部に12.5×7.4センチ、座骨部に8×7センチと、かなり大きく、日本褥瘡学会による褥瘡の深さの評価ではD3(皮下組織までの損傷、骨は露出していない)の状態だった。

「高齢者が脳卒中などで倒れると、家族はその病気のことで頭がいっぱいになってしまいます。そして適切なケアの知識がないため、患者さんが褥瘡になってしまうことが多いのです。私が往診で診る患者さんの皮膚の病気の中でも褥瘡がもっとも多く、42%を占めています」(袋医師)

 老老介護、子や息子の妻一人による介護など、マンパワー不足で褥瘡につながるケースも多いという。

 褥瘡のできやすい主な条件は六つ。【1】自分で体の向きを変えられない(自力体位変換不可)【2】骨が出っ張っている(病的骨突出)【3】動かさずにいた関節が固まっている(関節拘縮[こうしゅく])【4】汗や尿で皮膚が湿っている(皮膚湿潤)【5】栄養が足りない(低栄養)【6】皮膚のむくみ(浮腫)だ。

「清水さんの褥瘡はかなり深いものでしたが、私の経験から外用薬で治療が可能と判断しました」(同)


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