もうすぐゴールデンウイーク(GW)。久しぶりに帰省する娘や息子夫婦と孫に会えるのを楽しみにしている人も多いのではないだろうか。

 一年に数回しか会えないからと、気合を入れて家の片づけをしてご馳走を作り、近くの観光地に遊びに連れていく……。あれやこれやでずっと動き回り、孫たちが帰ったら、ドッと疲れてしまう。孫に会えるのは楽しみだけど、ちょっぴり気が重い。

「ゆっくり自分たちも楽しみたいのに!」という、ちょっとした不満をお持ちの方におすすめなのが、孫と一緒に旅する「孫旅」だ。家の片づけにもご馳走の準備にも追われることなく、楽しむことができる。

 観光ジャーナリストの千葉千枝子さんは、「最近は子連れの旅行に対するハードルが低くなってきた」と感じている。

「これまでは孫と一緒の旅行というと、孫中心になりがちな面がありました。ですが、ここ数年、祖父母の側に配慮したプランが各社から出ています。旅という非日常の時間を共にすることで、家族の絆をいっそう感じられるのでは」と千葉さん。

 家にいると互いの服装や態度など、小さなことが気になってくるもの。だが、旅行だと世間の目もある。一定の距離が保たれるので、嫁姑間でバトルが起きにくいというメリットもある……かも。

週刊朝日  2014年4月25日号より抜粋