

4月増税までいよいよ残り2カ月を切った。増える家計の負担を和らげる節約術を探った。
[電話代]
携帯電話をPHSに替えるだけで節約ができる。
毎月利用できるパケット通信量が携帯電話より少ないが、ウィルコムの料金プラン「ウィルコムプランLite」は月額3275円(機種代は別)。他社の月額料金よりも3千円程度安くなる。さらに月980円の「だれとでも定額」に加入すれば、携帯電話や固定電話への通話が、月500回(1通話10分以内)まで無料となる。
携帯電話だけではなく固定電話にも節約術がある。例えばNTT東日本の月額基本料金は住宅用プッシュ回線電話で最安プランが1680円。だが、ウィルコムは2台目以降の基本使用料金が5台目まで無料なので、PHSを固定電話のように使うと節約になる。
「端末代の支払いが別途必要ですが、格安の機種なら分割払いにすると毎月千円以内で契約できます」(ウィルコム・経営企画室)
[インターネット]
総務省の[平成23年版情報通信白書]によると、10年のネットショッピング利用者は15歳以上の国民の36.5%、約3分の1が利用している。
消費生活アドバイザーの村山らむねさんによると、「楽天市場」などの大手通販サイトを上手に利用すると節約になるという。
「例えば『Amazonアウトレット』は倉庫内で梱包に傷がついた商品などを超割安で売っています。なかには70%オフの商品もあって、新入荷を必ずチェックするファンもいる」
さらにサイトの運営元が発行(提携)するクレジットカードを使ってもお得になる。「楽天市場」なら、楽天カードを使うと、100円につき2ポイント付与され、たまったポイント(1ポイント=1円)を次回の買い物で使える。
[旅行]
「航空券の節約には『マイレージ制度』が一般的ですが、それよりもLCCを使ったほうがお得です」
と話すのは、仕事で年に10回以上LCC を利用する写真家の越智貴雄さんだ。
「例えば成田―那覇間の片道航空券だと『ジェットスター・ジャパン』が最安値の6990円(2月中)。JALで同区間を乗ると4万800円なので、3万3810円もお得です」
新幹線なら、JR東海ツアーズの「ぷらっとこだま」がお得だ。価格は1万円(東京―新大阪間)で、のぞみの普通車指定席(1万4050円)より約3割安い。ソフトドリンクや350ミリリットルのビールと交換できるドリンク券も付く。
※週刊朝日 2014年2月14日号