吉田照美のインタビュー術は「聞く力」ではなく「聞かない力」? 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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吉田照美のインタビュー術は「聞く力」ではなく「聞かない力」?

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吉田照美(よしだ・てるみ)1951年、東京都生まれ。早稲田大学卒業後、74年に文化放送に、アナウンサーとして入社。「セイ!ヤング」「吉田照美のてるてるワイド」で人気を獲得し、フリーアナウンサーに転身。その後も「吉田照美のやる気MANMAN!」「吉田照美 ソコダイジナトコ」で、ラジオパーソナリティーとしての地位を不動のものとする。現在も「吉田照美 飛べ!サルバドール」(文化放送)や「いま日本は」(BS朝日)などで活躍中。アナウンサー生活40周年を記念した自伝的エッセー『ラジオマン』(ぴあ)が発売中(撮影/写真部・工藤隆太郎)

吉田照美(よしだ・てるみ)
1951年、東京都生まれ。早稲田大学卒業後、74年に文化放送に、アナウンサーとして入社。「セイ!ヤング」「吉田照美のてるてるワイド」で人気を獲得し、フリーアナウンサーに転身。その後も「吉田照美のやる気MANMAN!」「吉田照美 ソコダイジナトコ」で、ラジオパーソナリティーとしての地位を不動のものとする。現在も「吉田照美 飛べ!サルバドール」(文化放送)や「いま日本は」(BS朝日)などで活躍中。アナウンサー生活40周年を記念した自伝的エッセー『ラジオマン』(ぴあ)が発売中(撮影/写真部・工藤隆太郎)

吉田照美さんが描いた林真理子さんの絵、「真珠の耳飾りのルンルン」を持って(撮影/写真部・工藤隆太郎)

吉田照美さんが描いた林真理子さんの絵、「真珠の耳飾りのルンルン」を持って(撮影/写真部・工藤隆太郎)

 今年、ラジオパーソナリティー生活40周年を迎え、自伝エッセー『ラジオマン』を出版した吉田照美さんが、作家・林真理子さんとの対談で、俳優の天本英世さんを激怒させたエピソードを明かした。

*  *  *
吉田:何をお聞きしようかなと思っていたら、プロフィルの中に「アナーキスト」と書いてあったんです。僕、いつものようにハチャメチャでノーテンキな声で、「天本さんはアナーキストだそうですけど、国がアナーキー状態になってしまうと泥棒が横行したり、女の子だってレイプされちゃうんじゃないですか」みたいなとんでもないことを言ったら、その瞬間、プチンと天本さんの血管が切れる音が聞こえるかのような雰囲気になって、「君はアナーキストをそんなふうに定義してたのか!」って怒鳴り始めたんです。

林:あら~。生放送でしょう?

吉田:でも、僕としては、これはめったにない状況だ、意外とオイシイかもしれないと思って、一通り怒っていただこうという作戦に切り替えたんです(笑)。「最近のアナウンサーはものを知らない。日本の教育も間違ってる。首相も情けない顔してるし」とかとんでもないことを言い始めて……。

林:当時の首相、誰ですか。

吉田:竹下(登)首相だったんですけどね(笑)。それで怒り切って帰っていただきました(笑)。

林:自分で「アナーキスト」って書くのもどうかと思いますけどね。

吉田:そのあと半年ぐらいして、「笑っていいとも!」のテレフォンショッキングに天本さんが出られて、タモリさんに振られてもいないのに、「吉田照美というバカアナウンサーが…」っていきなり怒り始めて、シーンとなっちゃって(笑)。

林:アハハ、おかしい。ゲストがアイドルの子だと、気をつかいます?

吉田:事務所サイドから「これは聞かないでください」とか、過去にエッチ系の作品に出ていた方に「そのことは触れないでください」って言われれば、それは僕でも守るようにしています。ただ、ゲストの方が自分から言ってくれた分には、「ありがとう」って感じで広げちゃうことはありますね。僕の場合、インタビュアー的な心がまえとして、こぼれ話でおもしろいものを拾えたらいいな、みたいな思いはあります。

林:きょうは「聞く力」がつくようないい話を聞かせていただいて感謝です。

吉田:いやいや、僕は「聞かない力」って言われてるんです。ゲストの方の話を聞いていなくて、もう一回なぞる瞬間があるんでね(笑)。スタッフから「吉田さんの本のタイトル、『聞かない力』のほうがよかったんじゃないか」って言われるぐらい聞いてないんですよ(笑)。

週刊朝日  2013年12月27日号


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