8月24、25日に日本テレビ系で放送される開局60周年記念番組「24時間テレビ36 愛は地球を救う」でメインパーソナリティーを務める国民的アイドル・嵐。日本テレビ60歳にちなんだ、「30年後、60歳の自分って?」というやや無茶ぶりな質問に、相葉雅紀さんが答えてくれた。

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 世の中、ほんと何があるかわからないから、60歳の僕、生きているだけでいいなんて思っちゃいます(笑)。嵐でいられれば最高ですけど。そのぐらいで、多くは望まないです。いまは毎日が勉強なんで、一つ一つやっていくことが大切だと思うんですけどね。

 2004年に24時間テレビのメインパーソナリティーを初めて務めたときに、僕がメンバーに手紙を贈り、最後に「嵐でよかった」と読み上げたんです。今もライブのときに一番「よかった」と感じています。

 9月21日、22日には東京・国立競技場で「アラフェス'13」というライブをやり、11月からはコンサートツアーが始まります。来年は、デビュー15周年イヤーなので、わりと早い段階から、あれやりたい、これやりたいというアイデアをみんなで出し合っています。

 その前に、まずは24時間テレビですね。これもみんなでつくっている感じがすごく強い参加型の番組です。募金に来てくれる方の顔も見えるし。チャリTシャツ(番組オリジナルTシャツで販売収益金は寄付される)を着た方が日本武道館の周りにいっぱい集まってくださり、勇気づけられます。

 2年連続メインパーソナリティーなんて想像もしなかったけど、楽しみなことがあるんです。

 昨年、藤井美穂さんという義足の女性が、縄文杉を目指して屋久島登山に挑戦したんですが、天候のせいであと2キロの地点でリタイアしてしまったんですよ。体力的には全然だいじょうぶだったのに。昨年はやり遂げられなかったけど、今年また彼女が挑戦します。それを見届けられるのがうれしい。美穂ちゃんの企画ができたらいいねって言ってたら実現したんですよ。

 もう一つ見てもらいたいのが、ウォーターボーイズの企画。僕が挑戦するんじゃないですよ。隆太君という中学生が、右半身まひを乗り越えてシンクロに挑戦します。前向きで明るい少年で、水泳も1歳半ぐらいからやっていて、水の中も大好きなんだけど、けっして簡単なことじゃない。この前の顔合わせで緊張しがちな性格だって言ってたから、そうならないようにほぐしてあげるのがサポートする僕の役割だって思っています。

週刊朝日  2013年8月16・23日号