アニヲタでイラスト好きとしても知られる蟹ちゃん (c)朝日新聞社@@写禁
アニヲタでイラスト好きとしても知られる蟹ちゃん (c)朝日新聞社@@写禁

 ロンドン五輪でアーチェリー日本女子団体の一員として銅メダルを獲得した蟹江美貴(24)が、競技生活を長期休養するという……。五輪後に出演した番組で、とても世界3位のアスリートとは思えない“ゆるキャラ”ぶりを披露した「蟹ちゃん」。ほんわかイメージの見た目を超えるポワンとした言動で、お茶の間の人気を集めた。

 が、9月に東京で行われたW杯ファイナルで、蟹江は1回戦敗退。10月の全日本選手権でも35位と、成績も低迷してしまった。

「メダリストとして結果を求められてきつかったようで、そのころ、所属するミキハウスに相談したそうです」(スポーツ紙デスク)

 会社としては何とか競技を続けてほしいところ。そこで、1年ほど競技から離れて様子をみることになった。11月末から人事部に異動し、大阪府八尾市の本社で一社員として働きだしているという。

「それまでは母校の近大の施設で練習していて、企業所属ではあっても勤務実態がなかったんですね。学生時代にバイトもしたことがなかったそうで、本人も、この機会に働きたいと」(前の記者)

 この不景気な時代に何と呑気な話だが、そんな展開がまた、蟹ちゃんらしい。11月初旬にあったナショナルチームのメンバー選考会にも参加しなかった蟹江は、少なくとも2013年は、日の丸をつけて戦うことはないという。

「このまま普通の会社員として過ごし、気づいたら引退していた、という展開もあり得る。社長が太っ腹で、マイナースポーツには特に愛情があるんです。同じミキハウス所属の柔道の野村忠宏は、アテネで五輪3連覇を達成した後は五輪に出ていませんが、まだ会社の体育館で稽古してますしね(笑い)」(同)

週刊朝日 2013年1月4・11日号