生き物が大好きな秋篠宮家悠仁さまは、1歳の時に上野動物園デビューを果たした。その後もこの動物園にはご一家で頻繁に足を運んでいる。その成長の様子を、前上野動物園長の小宮輝之さんは次のように話す。

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 2歳の春にいらしたときは、大きな動物を見つけると、すべて「ウマ」と呼んでいました。どうしてだろうなと思っていたら、秋篠宮さまが、

「悠仁には、しょっちゅう皇居の馬を見せに連れていっているんだよ」と理由を教えてくださいました。

 3歳になるとずいぶん、動物の扱いにも慣れてきましたね。この年の秋には、小さな動物に触ることができる園内の「子ども動物園」にいらしたんです。最初は怖がっていましたが、すぐに慣れて担当の職員に、

「どうやって持ちますか」なんて尋ねながら、ひざの上にウサギをのせて優しくなでたり、ハツカネズミにサツマイモをあげたりしていました。

 ウサギやモルモットの抱っこが楽しかったようで、ヤギやヒツジも、「抱っこする」とご自分よりも大きい動物の体にしがみついて離れないので、僕らはハラハラしましたよ。

 その後は、紀子さまと2回ほど来園されました。いずれも、紀子さまが当日の朝に電話をかけていらしてこうおっしゃるんです。「今日、そちらに遊びにいっていいですか」。

 また、いつだったか悠仁さまが、「サル山に入って僕も一緒に遊びたい。餌をあげたい」と言って駄々をこねたこともありましたね。紀子さまが、

「ここは入れないのよ」と優しく説明してなんとかおとなしくなりましたが、子どもはみんな好奇心が旺盛ですよね。

週刊朝日 2012年10月5日号