「海老蔵事件」当事者の自叙伝は意外な好評価 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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「海老蔵事件」当事者の自叙伝は意外な好評価

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週刊朝日

 何匹目かの「どじょう」を狙って、今年も芸能人やスポーツ選手の著書が続々と発売されているが、異色ながら、本人が詐欺容疑で逮捕されて話題を呼んでいるのが、暴走族グループ関東連合の元リーダーで俳優デビューした石元太一容疑者(30)の自叙伝『不良録』だ。

 石元容疑者は10年、梨園のプリンス市川海老蔵(34)が殴打された「海老蔵事件」に関係していたとして世間に名を知られた人物。同容疑者がタンクトップ姿でにらみを利かせる強面の表紙の著書では、〈ヤクザの父〉〈電光石火の奇襲作戦〉〈カツアゲとステッカー販売が資金源〉など、おどろおどろしい単語が次々と出てくる。

 だが、不思議なことに評判は悪くない。コラムニストの辛酸なめ子さんは言う。

「金属バットが安くて手軽で機能的な武器だと教えるなど、内容は危険。不良に憧れる人の参考にしてもらうためか、少年犯罪の〈審判と処遇の流れ〉の図まである。読んでいるうちに善悪の価値観が崩れてしまいそうですが、意外と読み応えがある本です」

 著書の中では、海老蔵事件や、2011年に自殺した貧乏タレント上原美優との関係にも言及している。しかし、石元容疑者に取材したことがある書評家でプロインタビュアーの吉田豪さんは、著者のイメージに似合わず、「配慮の本」だと言う。

「海老蔵事件についての描写もソフトですし、カラーページの仲間たちの顔もモザイクがかけられている。今はこういうことまで配慮しないと、本は出せないんだなということがよくわかりますね」

※週刊朝日 2012年10月5日号


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