祖国の急速な民主化を外から見る、在日ミャンマー人の意外な反応 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)
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祖国の急速な民主化を外から見る、在日ミャンマー人の意外な反応

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 今、世界中から熱い視線を注がれている国がある。"アジア最後の未開拓市場"ともいわれるミャンマーだ。2011年3月に就任したテインセイン大統領が、積極的に民主化を推進。今年4月には最大野党「国民民主連盟」(NLD)党首アウンサンスーチーさんが連邦議会補欠選挙に当選し、国会議員となった。民主化の動きにともない、日本の企業もミャンマーの潜在的な経済力に興味を示す。

 現在、日本では約8千人のミャンマー人が暮らし、特に東京・高田馬場駅周辺に多く集まる。

 彼らが祖国を離れる決断をした理由は、留学、政治的な信条もあれば、自由な経済活動ができないことへの反発など、様々だ。外からは民主化への道を歩んでいるように見えるミャンマーだが、彼らの目には必ずしもそうは映っていない。

「現政権は軍服を私服に着替えただけ。それで変わったと言えますか?」

 と話すのは、高田馬場のミャンマー料理店「マンミャンマー」で食事をしていた男性。他の在日ミャンマー人に同じ質問を投げかけても、「本当の変化かどうかはわからない」「もう少し時間がかかる」など慎重な見方が多い。そんな彼らが注目するのが、総選挙が実施される15年。スーチーさん率いるNLDがどこまで力を付けられるかが焦点となる。

 6月16日、アウンサンスーチーさんはノーベル平和賞受賞演説でこう訴えた。

「私たちは救いの星に導かれる砂漠の旅人のように、平和をめざして旅を続けなければいけない」

 たとえどこの砂漠にいようとも、平和への思いは一つに違いない。 

※週刊朝日 2012年7月6日号


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