警視庁の警部補 脱腸治療のための器具を局部刺激の器具と「思い込み」捜査 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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警視庁の警部補 脱腸治療のための器具を局部刺激の器具と「思い込み」捜査

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 交際した3人の男性が相次いで不審死を遂げていることで、交際相手である木嶋佳苗被告が殺人や詐欺などの罪に問われている事件。実はこの捜査の過程で、警察がずさんな捜査をしていたことがわかった。

 ずさんな捜査の一つは、もっとも早い寺田隆夫さん(当時53)が殺害された事件。この時、木嶋被告は寺田さんとの関係を偽ったり、偽名を使っていたにもかかわらず、捜査に当たった警部補は事件性をまったく疑わなかった。

 さらに木嶋被告の「(寺田さんと)性交渉したけどうまくいかなくて、子どもができないから別れた」などの証言を信じたのには、寺田さんの遺体にに巻かれていた"ある器具"が警部補の思い込みを強めてしまったようだ。

 検察が「寺田さんが性交渉できるかどうか、わかるような状況はありましたか?」と質問したのに対し、警部補はこう答えている。

「はい。局部を締め付けるような形で、ヒモもしくはゴムのような機械を装着していたので、そういうこともあるのかなあ、と思ってしまいました」

 警部補は裏付け捜査をすることもなく、この赤色のヒモを男性の性機能を回復させるための器具だと思い込んでしまった。しかし、その後、それが何の器具かわかったかと尋ねると、警部補はこう答えた。

「脱腸の(治療のための)器具でした」

 警視庁のずさんな捜査に、思い込みで、寺田さんは自殺として処理された。


※週刊朝日 2012年2月17日号


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