成田国際空港会社(NAA)は、このほど2013年10月の空港運用状況(速報値)を発表した。それによると、国際線旅客数は前年比10%増の259万3836人。そのうち日本人旅客数は同6%増の135万9323人となり、円安の影響や中韓への旅行者の減少などで前年割れが続いていたものの、10月になって回復の傾向が見られるようになった。また、外国人旅客数は引き続き好調で同30%増の78万9731人、通過客は同5%減の44万4782人となった。国内線旅客数は、新規就航や増便により、同19%増の41万69人と堅調な伸びを見せた。

 国際線発着回数は同5%増の1万5148回と10月として過去最高を記録。そのうち旅客便も、2012年冬ダイヤおよび2013年夏ダイヤ以降の増便や新規就航があったため、同6%増の1万3022回となり10月として過去最高を記録した。貨物便は同3%減の1908回、その他は同11%増の218回だった。国内線発着回数は、旅客便が同7%増の3707回、貨物便が同47%増の75回、その他が同86%増の54回。これにより、国際線と国内線を合わせた発着回数は同6%増の1万8984回で10月として過去最高となった。

 国際線航空貨物量は、積込が積込では8%増加の7万7595トン、取卸が3%増加の9万8057トン。このほか、NAAは3月31日から開始されたカーフューの弾力的運用についても発表。それによると、11月27日までに対象となったのは合計31件で、最も多かった事由がやむを得ない理由による遅延(離陸)で12件。そのほか、出発地空港での遅延(離陸)が10件、玉突きによる遅延(着陸)が7件、他空港への一時避難による遅延(着陸)が1件、成田への引き返し(着陸)が1件だった。
(記事提供:トラベルボイス)