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今夜からあす25日にかけてが寒気のピークで、10年に一度レベルの強烈な寒気が流れ込むでしょう。日本海側は短時間で積雪が急増する見込みです。台風並みの暴風が吹き荒れ、猛吹雪になる所も。太平洋側でも京阪神を中心に積雪が多くなる恐れがあります。

寒気のピークは今夜からあす25日

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きょう24日(火)、日本列島には強い寒気が流れ込んでいます。日本海側にはびっしりと雪雲がかかり、降り方の強まっている所があります。寒気のピークは今夜からあす25日にかけてで、10年一度レベルの強烈な寒気が流れ込むでしょう。

上空1500メートル付近の気温の観測で、過去に最も低かったのが秋田でマイナス19.5℃(1971年3月7日)、輪島でマイナス17.1℃(1971年3月7日)、館野(つくば)でマイナス14.0℃(1960年1月24日)、福岡でマイナス17.3℃(1977年2月16日に観測)です。

今回の寒気は、上空1500メートル付近で、マイナス15℃以下の寒気が西日本まで流れ込むでしょう。秋田でマイナス20℃ほど、館野でマイナス15℃ほど、福岡でマイナス17℃ほどの過去最低に匹敵するような寒気が流れ込む予想です。

日本海側で大雪 太平洋側でも積雪

北海道や本州の日本海側、九州北部では広く雪が降り、大雪となるでしょう。特に、北陸から山陰を中心に平地でも短時間に積雪が急増する予想です。台風並みの暴風が吹き荒れ、見通しが全くきかないほどの猛ふぶきになる所もあるでしょう。

普段、雪があまり降らない太平洋側にも雪雲が流れ込み、山沿いだけでなく、市街地でも所々で積雪となる見込みです。京阪神を中心に積雪が多くなる恐れがあります。関東甲信では大雪は山沿いが中心ですが、南部の平野部でもうっすらと雪が積もる可能性があります。

予想降雪量

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あす25日(水)18時までの24時間に予想される降雪量は多い所で
北陸地方:90センチ
東北地方:80センチ
関東甲信地方、東海地方、近畿地方、中国地方:70センチ
北海道地方:50センチ
九州北部地方:30センチ
四国地方:25センチ
九州南部:20センチ

その後、26日(木)18時までの24時間に予想される降雪量は多い所で
北陸地方:50から70センチ
北海道地方、東北地方:40から60センチ
近畿地方:20から40センチ
関東甲信地方、東海地方、中国地方:10から20センチ

暴風雪に警戒

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あす25日(水)にかけて予想される最大風速(最大瞬間風速)は、
北海道地方、四国地方、九州南部:25メートル(35メートル)
関東甲信地方、北陸地方、近畿地方、中国地方、奄美地方、沖縄地方:23メートル(35メートル)
九州北部地方:20メートル(35メートル)
東北地方、東海地方:20メートル(30メートル)

26日(木)に予想される最大風速(最大瞬間風速)は、
北海道地方:25から29メートル(35から45メートル)
東北地方:20から24メートル(25から35メートル)

走行中のトラックの横転してしまうような台風並みの暴風が吹き荒れ、雪を伴って見通しのきかない猛吹雪になる恐れがあります。

大雪や猛吹雪、吹き溜まりによる交通障害に警戒が必要です。車の立ち往生などのリスクが高まります。不要不急の外出はひかえてください。やむを得ず車を運転する場合は、必ずスノータイヤを装備し、時間に余裕をもって、いつも以上に慎重な運転を心がけてください。通行止めとなる可能性もありますので、交通情報に注意し、通行ルートの見直しも検討してください。

雪道で立ち往生 一酸化炭素中毒に注意を

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もしも雪道で立ち往生してしまった場合、一酸化炭素中毒に注意が必要です。

車が雪に埋まったときは、原則、エンジンを切りましょう。マフラーが雪に埋まると排気ガスが車内に逆流し、一酸化炭素中毒を起こすおそれがあります。窓を開けて換気しても、窓の開口量や風向きなどの条件によっては、一酸化炭素中毒の危険が高まることがあります。

防寒などでやむを得ずエンジンをかけるときは、マフラーが雪に埋まらないように、こまめにマフラーのまわりを除雪してください。雪道を運転する場合は、万が一に備えて、除雪用のスコップや防寒着、毛布などを車内に用意しておくとよいでしょう。