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24日(火)から25日(水)は、強い冬型の気圧配置に。日本海側は大雪や猛吹雪が予想され、大荒れの天気に。普段あまり雪の降らない西日本や東海の太平洋側でも雪が降り、積雪する所も。運転が困難になるほどの猛吹雪のおそれがあり、交通機関に大きな影響が出る可能性があります。計画を見直すなど早めの対策が必要です。

25日(水)は強い冬型 10年に一度クラスの寒気流入

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上空1500メートル付近の寒気を見ると、きのう21日(土)午後9時には、稚内で-22.6℃、秋田で-14.5℃、館野で-7.2℃を観測していて、すでにこの冬では最強の寒気が北日本に流れ込んできています。

きょう22日(日)、前線を伴った低気圧が近づいている西日本では、雨や雪が降り出しています。
あす23日(月)朝にかけては、中国地方の内陸部や山沿いを中心に雪が積もる所があるでしょう。通勤通学は時間に余裕をもってお出かけください。
低気圧や前線の通過後、24日(火)は、寒気が西から流れ込んでくるでしょう。

25日(水)頃が寒気のピークとなり、十年に一度の強さのレベルの寒気が流れ込む見込みです。
24日(火)から26日(木)にかけては、西日本から北日本の広範囲で雪が降り、太平洋側の平地でも大雪となるおそれがあるため、警戒が必要です。

大雪によって車が立ち往生し、交通機関に大幅な乱れがでることも考えられます。雪道の車の運転に慣れていない方は、できる限り別の移動手段を考えたり、やむを得ず、運転をされる際にも、車の中には防寒着や携帯カイロ、毛布など暖をとるものを準備しておくなどの対策が必要です。

予想降雪量 「1メートル超え」の降雪も

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23日(火)夕方から25日(水)にかけて、日本海側では雪が降り続き、北陸や東北の日本海側では降雪が100センチを超える所もありそうです。

<大雪>
24日(火)から26日(木)頃にかけて北日本から西日本の日本海側では大雪となる所があるでしょう。太平洋側でも山地を中心に大雪となり、平地でも積雪となる所がある見込みです。

23日(月)18時から24日(火)18時までの24時間に予想される降雪量(多い所)
東北地方 40から60センチ
北陸地方、東海地方、近畿地方、中国地方 20から40センチ
関東甲信地方、四国地方、九州北部地方 10から20センチ

その後、25日(水)18時までの24時間に予想される降雪量(多い所)
北陸地方 70から100センチ
東北地方 60から80センチ
関東甲信地方、東海地方、近畿地方、中国地方 50から70センチ
四国地方、九州北部地方 20から40センチ
九州南部地方 10から20センチ の見込みです。

その後も、26日(木)頃にかけて冬型の気圧配置が続くため、日本海側を中心に降雪量がさらに増える所があるでしょう。
大雪や路面の凍結による交通障害に警戒し、着雪やなだれに注意してください。

運転が困難なほどの「非常に強い風」 猛吹雪に警戒

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注意が必要なのは、雪だけではありません。通常の運転が困難になるほどの「非常に強い風」が吹くおそれがあります。
猛吹雪によって、交通に影響が出る可能性もありますので、車の運転は、なるべく避けた方が安全です。

<暴風雪・高波>
24日(火)から26日(水)頃にかけて、北日本から西日本の海上を中心に非常に強い風が吹き、大しけとなる所があるでしょう。

24日(火)に予想される最大風速(最大瞬間風速)
九州南部・奄美地方  25から29メートル(35から45メートル)
東北地方、関東甲信地方、北陸地方、東海地方、近畿地方、中国地方、四国地方、九州北部地方、沖縄地方 20から24メートル(25から35メートル)
24日(火)に予想される波の高さ
北陸地方、近畿地方、中国地方、九州北部地方、九州南部・奄美地方、沖縄地方 6メートル
東北地方、関東甲信地方 5メートル の見込みです。

猛ふぶきや吹きだまりによる交通障害、暴風、高波に警戒して、できる限り安全な場所でお過ごしください。

冬道の運転 注意するキーワードは「ふゆとじこ」

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この時期、車を運転する際に、気をつけていただきたいポイントは、5つあります。

(1)冬道装備をしっかりと行いましょう。早めに冬用タイヤに取り換えたり、タイヤチェーンを用意したりしましょう。雪道運転は、バッテリーが上がりやすくなります。遠出をする際は、予備のウォッシャー液やバッテリーを確認するなど、事前の点検も忘れないでください。

(2)ゆっくりと、慎重に運転しましょう。雨や雪が降った後に、気温が低いと、普段、慣れている道でも、思わぬ所が凍結している可能性があります。また、雪のない所でも、道路が黒っぽく見えたら、凍結している恐れがありますので、油断しないでください。

(3) 時には、迂回や出控えることも、選択肢の一つです。ドライブプランなどを、一時的に変更するのも良いでしょう。

(4) 時間に余裕をもって、出発しましょう。慌てると、凍結した道路でも、ついスピードが出てしまい、事故につながってしまいます。

(5) こまめに天気や道路情報を確認しましょう。天気予報が、急に「晴れ」から「雪」に変わるかもしれません。雪が降ると、道路が通行止めになることもあります。

5つのポイントの頭文字を並べて、「ふゆとじこ」と覚えてください。