この先、強い寒気が流入。24日から25日頃、日本海側は北陸を中心に大雪に。普段あまり雪に慣れていない九州から近畿の太平洋側や東海の平地も積雪のおそれ。
活発な雪雲 日本海側に限らず太平洋側にも
24日から25日頃、日本付近への寒気の流入が強まります。
上空1500m付近で見ると、平地で雪の目安となるマイナス6℃以下の寒気が奄美付近まで達し、マイナス15℃以下の寒気が中国地方や九州北部など西日本の一部に流れ込むでしょう。統計を遡ると、福岡上空ではマイナス17.3℃(1977年2月16日)、松江上空ではマイナス16.6℃(2016年1月24日)が、これまでで最も低い記録。これらの値に迫るほどの強い寒気が流れ込む予想です。
日本海側には断続的に活発な雪雲がかかり、北陸を中心に除雪が追い付かないような大雪になる所もありそうです。車の立ち往生により大規模な渋滞が発生するなど交通への影響が拡大する危険性があるうえ、物流が滞ったり停電がしばらく続いたりと、生活への影響が大きくなることも懸念されます。
また、九州南部を含め、西日本の太平洋側や東海にかけても雪のエリアが広がる見込みです。記憶に新しいところでは、昨年の12月23日から24日にかけて雪雲が続々と流れ込み、名古屋市で10センチ、広島市で6センチ、高知市で14センチと、平地も所々で雪が積もりました。この時に雪が積もらなかった所でも、今回は積もることを想定し、車の冬装備など改めて確認しておくと良さそうです。さらに、晴れる地域も含めて各地で厳しい寒さとなり、朝晩は水道が凍結するほど冷える所もあるでしょう。
この週末のうちに 大雪や低温への備えを
大雪や吹雪、低温に伴うリスクは、以下の通りです。
(1)停電(倒木や雪の重みで電線が切れることで発生)
懐中電灯や防寒着、毛布などを準備しておくと良いでしょう。また、電源を確保するため、モバイルバッテリーも用意しておくと安心です。
(2)水道凍結(最低気温がマイナス4℃以下になる時や真冬日が続いた時に凍結する可能性)
事前に、水道管の中から、水を抜いておきましょう。また、屋外で、むき出しになっている水道管やメーターは、発泡スチロールなどの保温材を使って、専用テープでしっかりと巻き、保温しておいてください。
(3)商品の品薄(交通網マヒによる物流遅延により発生するおそれ)
事前に食料品は少し多めに買い、暖房用の燃料も少し多めに確保すると安心です。
しいたけ.
ジェーン・スー
北原みのり
