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日本付近は、あす22日(木)~26日(月)頃にかけて、今回より更に強い寒波襲来。北日本から西日本の日本海側を中心に大荒れ。大雪やふぶきによる交通障害などに警戒が必要です。

今回より更に強い寒波襲来

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低気圧や前線の影響で、きょう21日(水)は九州~東海にかけて、22日(木)は九州から北海道にかけて天気が崩れるでしょう。低気圧や前線に向かって、暖気が流れ込むため、雪ではなく雨の降る所が多くなりそうです。

この雨のあと、22日(木)~26日(月)頃にかけて日本付近は強い冬型の気圧配置となるでしょう。日本付近の上空約5000メートル付近には、北日本から東日本でマイナス39℃以下、西日本でマイナス30℃以下の強い寒気が流れ込む見込みです。上空5000メートル付近でマイナス36℃以下が入ると大雪の目安と言われますが、今回はマイナス39℃以下の更に強い寒気が流れ込む予想です。

また、上空1500メートル付近でマイナス6℃以下の寒気(平地に雪降らせる寒気)は日本列島をすっぽりと覆うでしょう。

再びJPCZ発生か

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北海道や東北の日本海側から九州は広く雪が降る予想です。JPCZ(※)が再び発生する可能性があり、東北から北陸を中心に再び平地でも大雪となる恐れがあります。車の立ち往生など交通障害が発生する危険性が高まるため、警戒が必要です。風も強まり、ふぶいて見通しの悪くなる所もあるでしょう。電線に雪が着き、停電が発生する可能性もあります。懐中電灯や暖を取るものを用意しておくとよいでしょう。太平洋側も東北や近畿、四国など雪雲の流れ込む所がありそうです。

※JPCZとは、シベリアから流れ込む冷たい風が朝鮮半島北部に位置する長白山脈(最高峰:白頭山2744メートル)によって、いったん二分し、その風下である日本海で再び合流することでできる収束帯(雪雲が発達しやすいライン)のことです。

一気に70センチ~90センチの降雪のおそれ

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22日(木)正午~23(金)日正午までの24時間に予想される降雪量は、多い所で、北陸地方で50~70センチ。その後、更に雪は続き、24日(土)正午までの24時間に予想される降雪量は、多い所で、東海地方で70センチ~90センチの予想です。その後も長期間、冬型の気圧配置が続くため、降雪量はさらに増える所があるでしょう。

雪に慣れている地域でも除雪が追い付かないほどの大雪が、22日夜~26日頃にかけて丸4日間ほど続く恐れがあります。

大雪による交通障害に警戒し、着雪やなだれに注意してください。

強風や高波に警戒

22日(木)~26日(月)頃にかけて強い冬型の気圧配置となるため、北日本から西日本の日本海側の海上を中心に非常に強い風が吹き、海上では大しけとなる所があるでしょう。予想される最大瞬間風速は、日本海側の広い範囲で30メートル~35メートルと、台風並みの暴風が吹くおそれがあるため警戒が必要です。また、海上の波も日本海側で5~6メートルと、大しけとなる所もあるでしょう。ふぶきによる視程障害や強風、高波に警戒してください。

【22日に予想される最大風速(最大瞬間風速)】
◆北海道地方       23メートル(35メートル)
◆近畿地方、中国地方   20メートル(30メートル)

【23日に予想される最大風速(最大瞬間風速)】
◆北海道地方、東北地方、北陸地方、近畿地方、中国地方
20~24メートル(25から35メートル)

【22日に予想される波の高さ】
◆北陸地方、近畿地方、中国地方 5メートル

【23日に予想される波の高さ】
◆東北地方、北陸地方、中国地方 6メートル
◆北海道地方、近畿地方、九州北部地方、九州南部 5メートル