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今朝(21日)の北海道付近は、上空1500メートル付近に10月中旬並みの、この時期としては強い寒気が流れ込んだ影響で今シーズンの最低気温を更新した地点がありました。明日(22日)の朝もこの時期としては強い冷え込みとなりそうです。今朝は氷点下とはなりませんでしたが、明日朝には氷点下となる地点があるかもしれません。

35地点で今シーズン最低

北海道付近は、上空1500メートル付近に3度以下と10月中旬並みの寒気が流れ込んでいます。この寒気の影響で冷え込みが強まり、気温を観測している道内173地点のアメダス地点のうち、35地点で今シーズンの最低気温を更新しました。午前9時までに道内で最も低くなったのは、紋別地方の遠軽町白滝で3.0度でした。

上空に雲が 放射冷却強まらず

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放射冷却現象が強まる気象条件とは、上空に雲がなく晴れて、風が弱いことです。上空に雲があると、地表からの熱が逃げにくくなり、温度を下げる効率が悪くなります。また、風が強いと空気が攪拌されるため、冷えた空気が一カ所にとどまらず、しっかりと冷え込みにくくなります。

今朝の道内は広い範囲で曇り空となり、放射冷却現象が強まりにくい気象条件となりました。このため、上空の寒気が強い割には気温が下がりきらず、氷点下とはなりませんでした。

明日は高気圧に覆われる 晴れて風が弱い

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今夜から明日朝にかけては、移動性高気圧の中心が北海道付近を通過する見込みです。北海道付近はこの高気圧に覆われるでしょう。

このため、今夜から明日朝にかけては全道的に晴れる見込みです。しっかりと高気圧に覆われるため、気圧差も小さく、風も強まらないでしょう。地表の熱が奪われる放射冷却現象が強まりやすい状況となるため、上空の寒気はやや弱まるものの、明日朝は内陸を中心に冷え込みが強まりそうです。氷点下の気温まで下がる可能性があります。

内陸を中心に霜の降りる恐れもあるため、農作物の管理に注意して下さい。また、寒さで体調を崩さないよう、今夜は暖かくしてお休み下さい。