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気象庁はきょう1日、ことしの梅雨入り・梅雨明けの確定値を公表しました。九州南部から関東甲信の梅雨明けは7月下旬と確定し、速報値から約1か月遅くなりました。

梅雨入りの確定値

気象庁はきょう(1日)、夏(6~8月)の天候について発表し、ことしの梅雨入り・梅雨明けの確定値を公表しました。
梅雨入りは、沖縄や奄美で5月上旬、九州北部から東海は6月中旬で確定しました。北陸と東北南部、東北北部では、速報値から8~9日早くなりました。

梅雨明けの確定値

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一方、梅雨明けは、九州南部から関東甲信にかけて大幅な見直しがありました。九州南部、九州北部、四国は7月22日ごろで、速報値から24日程度遅くなりました。また、中国地方は速報値から28日遅い、7月26日ごろで確定し、近畿、東海、関東甲信では7月23日ごろとなり、速報値から26日程度遅くなりました。

これは、6月下旬から西日本・東日本では晴れて、観測史上初めて6月に40度以上の気温を観測するなど、猛烈な暑さとなって真夏のような陽気となったものの、それ以降、湿った空気や前線の影響で曇りや雨の日が続いたためです。また、北陸と東北南部、東北北部は8月になってからも前線の影響で曇りや雨の日が続いたため、梅雨明けを特定できませんでした。

九州北部、中国地方、四国、近畿、関東甲信、北陸、東北南部では、速報値発表の際は、統計開始以来最も早い梅雨明けとなっていましたが、確定値の発表により、最も早い記録とはなりませんでした。これらの地域では、平年より3日から7日ほど遅い梅雨明けとなりました。

梅雨入り・梅雨明け

梅雨は季節現象であり、梅雨の入り明けには、平均的に5日間程度の「移り変わり」の期間があります。
なお、気象庁は気象予測をもとに梅雨入り・梅雨明けの速報値を発表していますが、それとは別に、梅雨の季節が過ぎてから、春から夏にかけての実際の天候経過を考慮した検討を行い、確定値を発表しています。