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このあと、上空に強い寒気を伴った低気圧「寒冷渦」が北陸地方に近づく見込みです。この低気圧に向かって南から暖かく湿った空気が流れ込むでしょう。3連休にかけて天気の急変には十分注意して下さい。

上空に強い寒気を伴った低気圧「寒冷渦」接近中

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このあと、上空に強い寒気を伴った低気圧「寒冷渦」が大陸から北陸地方に近づく見込みです。この低気圧に向かって南から暖かく湿った空気が流れ込むでしょう。低気圧の動きは遅く、このあと三連休にかけて大気の不安定な状態が続く見込みです。激しい上昇気流により活発な積乱雲が発生する所がありそうです。急な強い雨による低い土地の浸水や道路の冠水、河川や用水路の増水や氾濫、土砂災害、落雷や竜巻などの激しい突風に十分注意して下さい。

なぜ不安定が続く?

上空の太平洋高気圧は、北陸地方の梅雨明け速報が発表された直後の6月末~7月頭頃は、北陸付近まで張り出していました。ただ、その後は南へ後退し、16日午前9時の予想天気図でも、日本付近でほとんど北緯30度以南の位置が継続する予想となっています。このため、北陸地方は気圧の谷や低気圧、前線の通り道となり、北からの寒気の影響も受けやすくなっていると考えられます。

梅雨明け後の天気状況 降水量は梅雨の期間の170%以上に増加!

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本日7/13は、6/14の梅雨入りから6/28の梅雨明けを経て丁度30日目となります。
梅雨の期間の6/14~6/28(15日間)と梅雨明け後の6/29~7/13(15日間)に関して、降水状況を確認しました。方法は、福井・金沢・富山・新潟の4地点の合計降水量を比較する方法です。

その結果、梅雨の期間の合計降水量を100とすると、梅雨明け後の同じ日数における合計降水量は172%と大きく増えていることが確認されました。

6/28の梅雨明け速報発表後は、夏空が広がりましたが、「梅雨明け十日」ならぬ「梅雨明け五日」程度にとどまりました。7/3には福井で日降水量が100ミリを超える大雨となり、その後も北陸地方では、記録的短時間大雨情報の発表や日最大1時間降水量の更新があるなど、本来の梅雨末期のような天気が続いています。

最新の1か月予報

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ポイントは、引き続き暖かい空気に覆われやすいため、向こう1か月の気温は高いということです。このため、しっかりと栄養と休養をとりつつ暑さに負けない身体を維持することも忘れずに行いましょう。

もう一つは、各種資料もあわせてみると、この先もしばらくは夏の高気圧は北への張り出しが弱い見込みです。1週目を中心に湿った空気や上空の寒気の影響を受けやすく、本来の梅雨末期のような大雨リスクがありそうです。引き続き最新の天気予報をもとに大雨への備えをしてください。

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