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向こう1か月は、全体的には平年並みか高めの気温が予想されていますが、ゴールデンウィークは平年並みか低めの気温で、寒の戻りがありそうです。また、空気が乾燥しやすい時季がまだ続くため、昨日(27日)から道東で起きているような、砂嵐や土煙での視界不良の恐れもあります。最新の1か月予報をもとに予想される天候の特徴をまとめました。

1週目(4月30日~5月6日) 寒の戻りで峠は雪も?

今日(28日)、札幌管区気象台から向こう1か月の見通しが発表されました。1週目は、気温が全道的に平年並みか低めとなる見込みです。ここ最近の北海道は気温が高めの日が多く、桜の便りも続々と届きましたが、ゴールデンウィーク中は道北や道東で最高気温が一桁にとどまる日もあり、寒の戻りとなりそうです。
また、1日頃からは短い周期で気圧の谷が通過するため、道北を中心に雨の降る日が多くなるでしょう。上空に寒気が入る中で天気が崩れるため、標高の高い峠や山間部では、雪が降る恐れもあります。路面が積雪状態になるまでいかずとも、路面凍結の可能性は十分にあるため、連休中に峠越えを考えている方は、冬タイヤでの走行が必要になります。

2週目(5月7日~13日) 桜前線ゴールへ

2週目には暖かい空気の影響を受けやすくなり、再び気温は平年並みか高めになるでしょう。再び春本番の暖かさを感じられる日が多くなりそうです。
今年は開花が早く、ゴールデンウィーク中に見頃を迎える桜が多くなりそうですが、今日発表になった最新の桜開花予想では、連休明けの5月12日に根室で開花を迎え、桜前線はゴールとなる見込みです。
道内ではシラカバ花粉の飛散量が増えてきていますが、桜の見ごろとシラカバ花粉のピークが重なることがよくあるため、地域によっては連休が明けてからが花粉シーズン本番、という所もありそうです。

3~4週目(5月14日~27日) 春らしい天気続く ここ数日のような強風も?

3週目以降も気温は平年並みか高めの状態が続く見込みです。また、数日の周期で天気が変わる予想となっています。
春は低気圧と高気圧が交互に通り、周期的に天気が変わる頃であるため、春らしい天気の日が多くなると言えそうです。しかし、低気圧と高気圧の間は気圧の傾きが大きくなりやすい場所です。低気圧が北海道付近で発達すると、低気圧そのものによる強風はもちろん、通過後に高気圧がやってくるタイミングでも風が強まる恐れがあります。ここ数日のような強風、暴風にはまだまだ気を付けなければいけません。

砂塵嵐の時季が続く 視界不良や農業被害の恐れも

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春は空気が乾燥しやすいことに加え、特に北海道では雪がなくなったことで表に土の地面が現れることで砂埃、土煙が舞いやすい時季です。ちりや砂が強い風で高く吹きあげられる現象を気象用語で砂塵嵐(さじんあらし)といいますが、北海道では昨日(27日)にも、この砂塵嵐による視界不良の影響とみられる自動車の多重事故が起きています。
(写真は今日(4月28日)の、道東音更町の様子ですが、畑の土が舞い上がって視界が非常に悪くなっています。)
2019年には5月20日に視界不良での事故があり、5月に入っても油断はできません。また、畑での農作業が始まってからの砂塵嵐では、植えられた農作物への被害が出る恐れもあるため、この先も晴れて、風が強まる予想が出たときには、十分な注意が必要です。