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6日(木)、東京都心で最深積雪が10センチとなるなど、関東の平野部では広く大雪となりました。今回は南岸低気圧による大雪ではなく、関東沖に発生したシアーラインによる雪雲がかかったことが原因でした。

予想以上の大雪 東京都心で10センチの積雪

6日(木)、関東の平野部では予想以上の大雪となりました。

昼頃から雪が降り始め、次第に降り方が強まりました。東京都心では14時から雪が積もり始め、18時には10センチの積雪となりました。東京都心で積雪が10センチ以上となるのは2018年の1月22日以来でした。東京23区にも4シーズンぶりに大雪警報が発表されました。最深積雪は横浜市で8センチ、千葉市で7センチを観測するなど、普段雪の少ない関東の平野部で広く積雪となり、交通機関にも影響がでました。

関東に大雪をもたらす南岸低気圧

関東の大雪の原因として知られているのが南岸低気圧です。寒気が居座る中、本州の南岸沿いを低気圧が進むことで、時に関東の平野部に大雪をもたらします。2018年1月22日の大雪も南岸低気圧によるものでした。このとき、東京都心の最深積雪は23センチに達しました。

今回の大雪の原因は?

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今回も降れば雪となるような寒気が関東を覆っていました。そんな中、本州の南を低気圧が進みましたが、この低気圧は本州から離れて進んだため、低気圧による降水域は関東には、ほぼかかりませんでした。

この低気圧とは別に、地上天気図には表れないシアーライン(風と風がぶつかりあうところ)が関東沖に発生しました。5日の時点では、東京都心には降水域がかからないか、かかっても降り方は強まることはないと予想されていましたが、このシアーラインに伴う雪雲が予想以上に関東の平野部に広くかかり続け、大雪となりました。

また、降水があると、その水分が蒸発する際に周りの熱を奪うため、地上付近の気温がより下がりやすくなります。雪が降り続いたことで、地上付近でも気温の低い状態が続き、積雪が増えた原因の一つとなりました。

最新の情報をこまめにチェック

関東の雪の予測は、南岸低気圧の発達具合や進路、今回のようなシアーラインの降水域の広がり、地上気温の少しの違いなどで、大きく変わることがあります。関東で雪が予想される場合は、最新の情報をこまめにチェックなさってください。