17日金曜~18日土曜に予想される「冬の嵐」、今回のポイントは、今シーズン初めて暴風雪や大雪となる所があるということです。車の運転など、交通機関への影響に注意するとともに、予定の変更や外出を控える選択も必要です。やむを得ず車でお出かけの方は、万全な冬装備を心掛けてください。
「冬の嵐」今回のポイントは?
17日金曜から18日土曜は、冬型の気圧配置が強まり、強い寒気が南下するでしょう。
そのため、北日本~西日本は、日本海側を中心に雪が降り、非常に強い風が吹きそうです。今回は、今シーズン初めて暴風雪や大雪になる所があるというのが、ポイントです。
北海道や東北の日本海側だけでなく、北陸などでも、今シーズン初めて暴風雪になるおそれがあります。また、近畿北部や中国地方でも雪や風が強まり、見通しの悪くなる所がありそうです。
さらに、北陸を中心に、大雪となるでしょう。普段、雪に慣れている所でも、急に積雪が増えますので、大雪に警戒が必要です。
太平洋側でも 雪による交通機関への影響のおそれ
また、今回は、日本海側だけでなく、東海や四国など太平洋側でも雪が降り、初雪となる所があるでしょう。関東甲信でも、長野北部を中心に雪が降り、新潟県に近い群馬県北部の標高の高い所で、雪が一気に積もる可能性があります。
記憶に新しいところでは、昨年2020年12月、大雪により、関越自動車道で車が長時間にわたって立ち往生したという事例があります。
「道路影響予測」を確認すると、17日金曜午後~18日土曜は、広い範囲で「気象影響のリスクが非常に高い」と予想されています。無理な運転は避けて、予定の変更や外出を控える選択も視野に入れてください。
雪道運転 万が一に備えての安心グッズ
猛吹雪や大雪が予想される地域では、外出の予定を変更したり、移動手段を変更したりすることも検討していただきたいと思いますが、やむを得ず運転する場合には、立ち往生など万が一の場合に備えてください。
雪道を運転する際は、以下のような「もしものときに役立つグッズ」を、車に積んでおくと安心です。
①防寒着やカイロ、毛布など暖をとるもの
暖房がとまってしまった際の車内温度の低下に備えましょう。
②飲料水や非常食、モバイルバッテリー、簡易トイレ、懐中電灯
長時間、車内で過ごすことや夜間のトラブルを想定して準備しておきましょう。
③ブースターケーブル、 牽引ロープ、タイヤチェーン
バッテリー上がりの際に使用するブースターケーブルや発進不能になったときの脱出に役立つ牽引ロープもあると良いでしょう。スタッドレスタイヤだけでは対処しきれないほどの積雪にも対処するため、タイヤチェーンもあると役立ちます。
④軍手、ゴム手袋、長靴、スコップ
除雪ができるものを準備しておきましょう。マフラーが雪に埋まると排気ガスが車内に逆流し、一酸化炭素中毒を起こすおそれがあります。
また、出かける前に燃料が十分にあることを確認しましょう。
雪道で立ち往生 一酸化炭素中毒に注意を
もしも、雪道で立ち往生してしまった場合、一酸化炭素中毒に注意が必要です。
車が雪に埋まったときは、原則、エンジンを切りましょう。マフラーが雪に埋まると排気ガスが車内に逆流し、一酸化炭素中毒を起こすおそれがあります。窓を開けて換気しても、窓の開口量や風向きなどの条件によっては、一酸化炭素中毒の危険が高まることがあります。
防寒などでやむを得ずエンジンをかけるときは、マフラーが雪に埋まらないように、こまめにマフラーのまわりを除雪してください。