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台風5号は、小笠原諸島から離れつつありますが、まだ、うねりを伴った高波に注意が必要です。今回、台風の本州などへの直接の影響はないものの、まもなく7月で、これから秋に向けて台風シーズンとなります。ハザードマップを確認しておくなど、普段から台風への備えを心がけてください。

台風5号 この後の進路は? 注意点は?

昨夜から小笠原諸島に最接近した台風5号は、27日日曜3時現在、父島の北西約190キロにあって、1時間におよそ25キロの速さで、北北東へ進んでいます。中心気圧は992ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は25メートルで、最大瞬間風速は35メートルです。一時「強い」台風に発達しましたが、すでに発達のピークは過ぎました。ただ、この台風の影響で、小笠原諸島の海上では、うねりを伴い、しけとなっています。

台風は、この後、スピードを上げて日本の東へ進み、28日月曜朝までに、温帯低気圧に変わる予想です。

台風は、小笠原諸島から離れていきますが、注意点は「小笠原諸島では、まだ波の高い状態が続く」ということです。27日日曜朝にかけて、しけとなる見込みで、27日日曜に予想される波の高さは5メートルです。小笠原諸島では、引き続きうねりを伴った高波に、ご注意ください。

今回 台風の影響がなくても 台風シーズンへの備えを

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この台風は、今後本州から離れて北上する予想ですので、本州付近には、台風の直接の影響はない見込みです。

ただ、27日日曜は、梅雨前線の活動が活発になるため、九州南部や奄美、伊豆諸島を中心に、雨の降り方が強まりそうです。また、本州付近は、上空の寒気の影響で、地上との気温差が大きくなり、大気の状態が不安定になるため、あちらこちらで雨雲や雷雲が発達するでしょう。

今回は、広い範囲で台風の影響を受けることはないものの、「台風の発生数(平年値)」を見ますと、6月の発生数は1.7ですが、7月は発生数が3.7と、これから発生数がどんどん増える時期です。来る台風シーズンへ向けて、ハザードマップを確認しておくなど、普段から備えを行っておいてください。