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今日(29日)の道内は、南から強い暖気が入った影響で気温が上がりました。札幌は午後1時までの最高気温が18.3度まで上がり、1891年3月28日に記録した3月の史上最高気温を130年ぶりに更新しました。

上空の暖気は5月中旬並み フェーン現象も加わる

今日の北海道付近には南から暖かく湿った空気が流れ込み、各地で気温が上がっています。今朝9時の時点で、札幌の上空では5月中旬並みの気温が観測されており、この時期としてはかなり強い暖気となっています。また、南よりの風が山を越えて札幌周辺に吹き下ろしたため、フェーン現象も加わってさらに気温が高くなりました。

午後1時の時点で札幌が道内で最も気温が高く、最高気温は18.3度。これまで札幌の3月の統計史上最も気温が上がったのは1891年3月28日で最高気温は16.8度を観測していましたが、今日はそれを大幅に超え、実に130年ぶりに記録を更新する暖かさとなりました。

今後も高い気温が続く

今後も北海道付近には暖かい空気が入りやすい状態が続きます。札幌では平年の最高気温は8度くらいの時季ですが、金曜日頃にかけて最高気温10度以上という日が続きそうです。

札幌の気象台での積雪の観測はすでに0となっていますが、札幌市内では南区の小金湯で午後1時の積雪が31センチなど、雪の残っている地域が山沿いや山間部を中心にあります。急速な雪解けによって川の増水や土砂災害などの危険が増す恐れもあるため、その点には引き続き十分な注意が必要です。