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きょう25日(木)は、活発な梅雨前線の影響で、長崎県や佐賀県を中心に記録的な大雨になっており、土砂災害の危険度が高くなっています。九州北部はあす26日(金)の朝にかけて断続的に非常に激しい雨や激しい雨が降り、さらに雨量が多くなります。土砂災害に厳重に警戒して下さい。低い土地の浸水や川の増水、氾濫にも警戒が必要です。

長崎県で50年に一度の記録的な大雨

九州北部は昨夜から雨が降り出し、きょう25日(木)明け方から朝は線状降水帯の発生により猛烈な雨や非常に激しい雨が降り、長崎県や佐賀県では大雨になっています。

1時間雨量は、佐世保市で81.5ミリ(午前6時6分まで)と猛烈な雨が観測されました。

25日午前11時まで24時間雨量は、長崎県佐世保市では282.0ミリと、6月としては観測史上最大。長崎県五島市は217.0ミリ、長崎県新上五島町は207.5ミリで、五島市や新上五市は50年に1度の記録的な大雨になっています。また、佐賀県伊万里市も24時間で176.5ミリの雨が降っています。

午前11時現在、長崎県(佐世保市、松浦市、五島市、西海市、川棚町、波佐見町、佐々町、新上五島町)や佐賀県(佐賀市、唐津市、多久市、伊万里市、武雄市、嬉野市、有田町、大町町、江北町、白石町)では、これまでの大雨で地盤が緩み、土砂災害の危険度が高くなっています。

あす朝にかけて線状降水帯に警戒

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きょう25日(木)は、活発な梅雨前線は対馬海峡付近にほとんど停滞し、あす26日(金)朝は九州北部へ南下する見込みです。前線の南側には非常に湿った空気が流れ込むため、雨雲が発達しやすく、場合によっては線状降水帯が発生するおそれがあります。

九州北部は、あすにかけて強弱を繰り返しながら雨が降り、さらに雨量が増えるでしょう。特に、あすの未明から朝は新たな線状降水帯が形成され、雷を伴い非常に激しい雨や激しい雨が降るおそれがあります。

すでに土砂災害の危険が高くなっている地域もあり、厳重な警戒が必要です。夜遅くなって避難するのは危険です。崖の近くにお住まいの方などは、周囲の状況を確認し、早めの避難を心がけましょう。また、増水した川や溢れた側溝など、危険な場所には絶対に近づかないようにしましょう。