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最新の「1か月予報」では、ホワイトデー頃にかけても全国的に平年より気温の高い状態が続く予想。2020年は春の訪れが早く、春物の洋服の出番が早まりそうですが、スギの開花が進むので、花粉症の方は注意。

ホワイトデーにかけて 高温傾向が続きます

気象庁が2月13日に発表した「1か月予報」によりますと、3月14日ホワイトデー頃にかけては、冬型の気圧配置が長続きせず、寒気が南下しにくい状態が続くでしょう。このため、向こう1か月の気温は、全国的に平年より「高く」、期間の前半は、気温が「かなり高く」なりそうです。気象庁では、3月~5月を「春」としていますので、今年は、いつもより春の訪れが早まるでしょう。

中でも、北海道から九州北部は2月20日頃から、九州南部や沖縄・奄美は2月21日頃から「かなりの高温」が予想されていて「高温に関する早期警戒情報」も発表されています。農作物の管理などに注意が必要です。さらに、気温が高いと、スギの開花も進むでしょう。花粉症の方は、万全な対策を心がけて下さい。

また、この先1か月、日本海側で雪の降る量は、平年より少ない予想です。ただ、すでに雪の多く積もっている所では、気温が平年より高くなることで、雪解けが進むでしょう。雪崩や屋根から落ちる雪に、十分お気をつけ下さい。

【2月15日~21日】 バレンタインデーの後も 列島はアツアツ

週ごとに詳しく見てみますと、バレンタインデーの後も、列島はアツアツの空気に包まれるでしょう。2月15日~21日は、偏西風は日本付近で北へ蛇行するため、北・東・西日本を中心に、暖かい空気が流れ込みやすいでしょう。このため、平均気温は、北・東・西日本で平年より高く、沖縄・奄美は平年並みか低い予想です。

19日は二十四節気の「雨水」で、暦の上では、暖かくなって雪が雨に変わる頃です。いつもなら「暦通りには暖かくなりません」という年が多いのですが、今年はちょっと違って、暦を先取りした暖かさの所もありそうです。

また、冬型の気圧配置は長続きしないでしょう。北日本の日本海側では曇りや雪の日が多く、東・西日本の日本海側では、曇りや雨または雪の日が多いですが、「雪の降る量」は少ない予想です。

【2月22日~28日】 やっぱりこの冬は「暖冬」

2月22日~28日も、日本付近の偏西風は北へ蛇行し、冬型の気圧配置は長続きしないでしょう。このため、全国的に平均気温は平年より高くなりそうです。気象庁は12月~2月を「冬」としていますが、この冬は、最後まで「暖冬」になりそうです。

また、2月下旬で、九州から関東、北陸だけでなく、東北でもスギ花粉が飛び始める頃ですが、気温が高いと、スギの開花がどんどん進みそうです。また、雨上がりの後や、風が強い日も、スギ花粉が飛びやすいので、しっかりした対策が必要です。

【2月29日~3月13日】 春物の洋服の出番が 早まりそう

2月29日~3月13日も、気圧配置の特徴は、あまり変わらないでしょう。「偏西風が北へ蛇行」「冬型の気圧配置が長続きしない」ことにより、全国的に高温傾向が続く予想です。3月に入っても気温が高いので、今年は春の訪れが早いことを実感できて、春物の洋服の出番も早まりそうです。ただ、平均気温が平年より高くても、朝晩は一時的に冷える日もありますので、重ね着で上手に調節して下さい。

【北日本】北海道・東北地方

【東日本】関東甲信・北陸・東海地方

【西日本】近畿・中国・四国・九州北部地方・九州南部

【沖縄・奄美】鹿児島県奄美地方・沖縄地方