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きょう(22日)、日本気象協会は2020年春の花粉飛散予測の第3報を発表しました。花粉シーズンは来月上旬に九州、四国、東海、関東の一部からスタート。東京では花粉飛散のピークが例年より長い予想です。

スギ花粉の飛散開始時期

2020年のスギ花粉の飛散開始時期は、九州から近畿、東海、関東にかけて、おおむね例年並みかやや早くなりそうです。

2月上旬に九州、四国、東海、関東の一部から、花粉シーズンがスタートするでしょう。近畿、長野、北陸、東北では、例年並みか、例年より少し早く花粉が飛び始めるところがある見通しです。

すでに近畿や関東では、わずかながら飛散が確認されているところもあるため、本格的な飛散が始まる前に早めに対策しましょう。

※飛散開始日:1平方センチメートルあたり1個以上のスギ花粉を2日連続して観測した場合の最初の日

各地のピーク予測(スギ+ヒノキ)

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スギ花粉飛散のピークは、福岡で2月下旬から3月上旬、高松・広島・大阪では3月上旬から中旬の予想です。ピークの時期は例年並みとなる所が多いでしょう。

名古屋は3月上旬から中旬、東京は2月下旬から3月下旬で、例年より早く飛散のピークを迎える見込みです。

また、東京では飛散のピーク時期が例年より長くなりそうです。金沢・仙台では3月上旬から下旬にかけて飛散のピークとなり、例年よりピーク時期は早まりそうです。

スギ花粉のピークが終わる頃になると、ヒノキ花粉が飛び始め、その後ピークが始まります。福岡では3月下旬から4月上旬、高松・広島・大阪では4月上旬から中旬の見込みで、ピーク時期は例年並みでしょう。

名古屋では4月上旬から中旬、東京では4月上旬から下旬にヒノキ花粉の飛散のピークとなる見込みです。金沢と仙台は、4月を中心にヒノキ花粉が飛散しますが、飛散量は他の地点と比べると少ないため、はっきりとしたピークはないでしょう。

2020年シーズンの花粉飛散傾向(スギ+ヒノキ)

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2020年春の花粉飛散量は、九州から関東甲信にかけて、例年より少ない見込みです。

特に、九州では非常に少なく、中国や近畿でも非常に少ない所があるでしょう。東北南部は、おおむね例年並み、東北北部と北海道ではやや多い見通しです。

一方、前シーズンと比較すると、九州から東海にかけては、広い範囲で非常に少ないでしょう。北陸、関東甲信、東北南部も少ない予想です。東北北部は前シーズンよりやや多いでしょう。北海道と青森では非常に多くなる予想ですが、これは前シーズンの飛散量が例年に比べて非常に少なかったためです。

各地域の花粉飛散傾向

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【花粉の種類について】

北海道はシラカバ、その他はスギ・ヒノキ花粉の飛散量を表します。

【飛散量に関する言葉の説明】

非常に多い     :前シーズン (例年)の200%以上

多い        :前シーズン (例年)の150%以上200%未満

やや多い      :前シーズン (例年)の110%以上150%未満

前シーズン(例年)並 :前シーズン (例年)の90%以上110%未満

やや少ない :前シーズン (例年)の70%以上90%未満

少ない :前シーズン (例年)の50%以上70%未満

非常に少ない :前シーズン (例年)の50%未満

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前シーズン  :2019年シーズン飛散量

例年 :過去10年(2010~2019年)の平均値

【2019年夏の気象に関する言葉の説明】

平年 :1981~2010年の平均値