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木々の色づきが進み、秋が深まってきた北海道ですが、道内ではここ一週間ほど各地で気温が高めに経過しており、平地の雪の便りはどこからも届いていません。
もし来週も雪が降らず、10月中に初雪の観測がなければ、去年に続いて2年連続となりますが、現在初雪を観測している8地点で2年続けて10月の初雪がないのは1958年・1959年以来なく、60年ぶりの記録となります。

既に平年より遅い地域も

道内では現在、初雪を観測している地点が8地点あります。(稚内、旭川、札幌、網走、帯広、釧路、室蘭、函館)
その8地点のうち、平年で最も初雪が早いのは稚内で10月22日、次に早いのが旭川で10月23日で、この2地点は、既に初雪が平年より遅れています。また、札幌は10月28日、網走は10月31日と、全8地点のうち半分の4地点が10月中に平年日を迎えます。
そのため、10月中に初雪が1地点も観測されないことはかなり珍しく、2000年以降で8地点とも10月に初雪がなかったのは、去年を含めて2回しかありませんでした。
2年続けて10月に8地点とも初雪の観測がなかったのは、1958年と1959年に2年続いた1例しかなく、もし今年も10月中の初雪がなければ、60年ぶりの記録となります。

この先も強い寒気なし

この先一週間の北海道も、引き続き強い寒気が流れ込むことはなさそうで、気温は平年より高い日が多くなる見込みです。
明日(26日)と、来週水曜日(30日)に広く天気が崩れそうですが、降るものは各地とも雨の予想。来週にかけても平地で初雪が観測される可能性はかなり低くなっています。
去年に続いて、今年も11月になってからの雪となりそうです。

3か月予報 今年は暖冬少雪?

さらに、今日発表になった最新の3か月予報では、11月から1月にかけての気温は平年に比べて高く、日本海側の降雪量は平年より少ない予想となっています。雪の始まりが遅く、雪の量も少ないとなると、普段に比べれば今年の冬はしのぎやすいものになりそうです。
とはいえ、雪の季節は確実にやってきます。また、初雪が遅れていても、積もり出す時期まで遅いとは限りません。冬への備えは出来る所から徐々に進めておいた方がよいでしょう。
※一部記事を修正しました。