九州北部豪雨から2年 西日本豪雨から1年 〈tenki.jp〉|AERA dot. (アエラドット)

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九州北部豪雨から2年 西日本豪雨から1年

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一昨年7月5日の九州北部豪雨から2年が経ちました。この豪雨では、福岡県朝倉市、東峰村、大分県日田市を中心に大規模な土砂災害や河川の氾濫などが発生しました。また、昨年の西日本豪雨からは1年を迎えます。この豪雨では、西日本を中心とした広域で記録的な雨量となり、7月6日から8日にかけて11府県に大雨特別警報が発表されました。
今週は九州南部を中心に記録的大雨が降るなど近年、大雨災害が相次いで発生しています。九州北部豪雨、西日本豪雨の雨の降り方を振り返るとともに、豪雨への備えを考えてみましょう。

九州北部豪雨 せまい範囲に短時間に集中的な大雨

2年前の九州北部豪雨は、約9時間のうちに大量の雨が降ったというのが大きな特徴です。
当日の福岡県朝倉市のアメダスで観測された雨量を見ると、当日の午前中はほとんど雨が降っていなかったのですが、正午ごろから急激に雨が激しくなり、午後4時までの1時間に106ミリの猛烈な雨を観測。午後9時ごろにかけて激しい雨が続き、その後、雨は弱まりました。
正午から午後9時までの雨量は489.5ミリ。これは、朝倉市における平年の年間降水量の26%にも当たります。1年に降る雨の約4分の1もの雨が、9時間で降ったことになるのです。

西日本豪雨 広い範囲に長期間くり返し激しい雨

昨年の西日本豪雨は、九州北部豪雨とは対照的に広い範囲に長期間にわたってくり返し激しい雨が降ったのが特徴です。
西日本豪雨の期間(昨年6月28日~7月8日)の、岡山県鏡野町恩原、広島県安芸太田町内黒山、愛媛県西条市成就社のアメダスで観測された雨量を見ると、いずれの地点も最も雨が強い時でも1時間で30ミリ前後となっており、特別に多いわけではありません。しかし、この期間にくり返し激しい雨が降り、総雨量がいずれも記録的な多さになりました。西日本豪雨では、48時間、72時間といった比較的長い時間の雨量が過去最高を更新したところが非常に多くなりました。

九州北部豪雨と西日本豪雨の雨雲

雨雲の様子も、九州北部豪雨と西日本豪雨では大きく異なっていました。
九州北部豪雨当日の気象レーダーの画像を見ると、福岡県の筑後地方、朝倉市の周辺から県境を越えて、大分県の西部、日田市付近にに東西に非常に活発な雨雲のラインが延びていたことが分かります。いわゆる「線状降水帯」です。この線状降水帯の下では猛烈な雨が降り続いた一方で、それから北や南に少しはずれれば、ほとんど雨が降っていませんでした。
一方、昨年の西日本豪雨の際の気象レーダー画像を見ると、西日本の広域にわたって活発な雨雲が発生していたことが分かります。西日本豪雨は、西日本を中心に大量の水蒸気が流入し、広範囲で長期間にわたって活発な雨雲が発生し続けました。

大雨の予測可能性

一般に気象現象は、規模が大きく長い時間にわたって起こる現象ほど予想がしやすいとされています。逆に、九州北部豪雨をもたらした線状降水帯のように、せまい範囲で比較的短い時間で起こる現象は予想が難しいのが現状です。
昨年の西日本豪雨では、西日本の広域に長期間、大量の湿った空気が流れ込むという状況であったため、事前に記録的大雨となることが予想され、避難の呼びかけが行われました。
一方、一昨年の九州北部豪雨は突如として猛烈な雨が降り始め、短時間で非常に危険な状況になりました。このような集中的な豪雨に対しては「あす、九州北部周辺のどこかで線状降水帯が発生する可能性がある」という程度のところまでの予想はできますが、いつ、どこで線状降水帯が発生し、どの程度の雨を降らせるかを、事前に正確に予想するのは現在の技術では困難だといえます。

梅雨末期、豪雨への十分な備えを

梅雨末期の時期、特に西日本では大雨の危険が大きくなります。
今週の九州南部を中心とした大雨では、事前に避難の呼びかけが行われました。このようなケースでは、雨が激しくなる前に避難をするなど身の安全の確保を図ることが重要になります。
一昨年の九州北部豪雨のように突発的に発生する豪雨に対しては、最新の気象情報にいつも留意するとともに、雨が降りだしたら、雨の降り方や周囲の川や崖の様子などに十分に注意をするということが大切になります。そして、少しでも危険を感じたら、すぐに安全な場所に避難するようにしてください。


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