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台風21号は、きょう(31日)午前9時に「猛烈な」勢力になりました。来週4日から5日ごろにかけて日本列島への影響が大きくなりそうです。

勢力を強めながら西進中

台風21号は、きょう(31日)午前9時に「猛烈な」勢力になりました。正午現在、中心気圧は915hPa、中心付近の最大風速は毎秒55メートルで、マリアナ諸島付近を時速20キロの速度で西に進んでいます。今後、勢力をさらに強めながら日本の南を進む見込みです。なお、2018年、猛烈な勢力になった台風は3つ目です。
台風の「強さ」
台風の強さは最大風速で区分されており、「強い」は最大風速が毎秒33メートル(64ノット)以上~毎秒44メートル(85ノット)未満、「非常に強い」は最大風速が毎秒44メートル(85ノット)以上~毎秒54メートル(105ノット)未満、「猛烈な」は最大風速が毎秒54メートル(105ノット)以上です。

905hPaは珍しい?

一般的に台風は中心気圧が低くなると、周囲で吹く風は強くなります。台風21号は1日0時には、中心気圧が905hPaに発達する予想です。ただ、台風の中心気圧として905hPaというのは、近年ではそう珍しいことではありません。中心気圧が905hPa以下まで発達した台風は、過去5年間(2013年〜2017年)で9つもあります。そのうち、2014年の台風19号は、日本の南海上で中心気圧900hPaを観測しました。その後、日本列島に上陸しましたが、上陸時の気圧は970hPaでした。日本列島に近づくにつれて、気圧は次第に高くなりますが、危険であることには変わりなく、油断は禁物です。

日本列島接近は4日・5日か

最新の予想では、台風21号は勢力を保ちながら、4日から5日ごろにかけて本州付近に近づく予想となっています。西日本や東日本中心に、大雨のおそれがあり、風も強まって大荒れとなる所もありそうです。また、台風本体が接近する前から、海上では波が高くなり、大しけとなる恐れがあります。今後の台風の動きに注意してください。