2月上旬(1~10日)の北海道日本海側は雪の強まる日が少なく、日本海側全体の降雪量は平年の45%にとどまりました。1961年から始まった統計史上、2月上旬としては最も少ない記録となっています。
しかし、今日(11日)の北海道は日本海側を中心に雪が降り、札幌でも時折降り方が強まりました。午後3時までに最も多く降った小樽では20センチの降雪を観測しています。
また、これから冬型の気圧配置が強まり、日本海側では局地的な大雪となる所もありそうです。

札幌も雪強まる(2018年2月11日) 撮影:日本気象協会北海道支社 岡本肇
札幌も雪強まる(2018年2月11日) 撮影:日本気象協会北海道支社 岡本肇

札幌も16年ぶりの少なさ

2月上旬の北海道は、太平洋側西部で記録的な大雪となった地点がある一方で、日本海側では雪の強まる日が少なく経過しました。
日本海側全体の2月上旬の降雪量は平年のわずか45%で、昨年の記録を塗り替えて統計史上最も雪が少なくなっています。札幌でも2月上旬は1度も日降雪量が10センチ以上にならず、合計の降雪量も13センチにとどまりました。ここまで2月上旬の降雪量が少なかったのは2002年以来、16年ぶりのこととなります。

今夜からは大雪や猛ふぶきの恐れ

しかし、雪の少なかった状態から状況は一変します。今夜から北海道付近は次第に強い冬型の気圧配置に変わり、日本海側で雪の降りやすい天気が続きます。
断続的に雪が強まり、明日にかけて降る雪の量は最大で50センチ前後と、局地的な大雪となりそうです。
また、沿岸を中心に風が強まるため、石狩北部や留萌地方などでは今夜遅くから明日の夕方にかけて猛ふぶきとなる恐れがあります。
明日にかけて気圧配置があまり変わらないため、強い雪やふぶきが長時間同じ所で続くことも予想されます。
大雪や猛ふぶきによって交通への影響が発生すると、それが長引く危険性もあるため、外出の際は最新の気象情報や交通情報をこまめに確認するようにして下さい。