しばらく続いた真冬並みの寒さは週末にかけていったん解消し、日差しも戻りほっとすることができそうです。しかし今年の北海道は、例年より大雪となっている地域が多くなっています。寒さの緩みにより、特に積雪の多い地域では屋根からの落雪に注意が必要です。

現在の積雪の状況

今年の雪の季節は、例年に比べて記録的な速さとなったところがあります。
根雪の始まりは、函館では観測開始以来最も早く、札幌や帯広も2番目の早さとなりました。
22日現在の積雪量も、日本海側の北部を中心に50センチを超えている所が多くなっています。
道内を見渡しても、太平洋側を含めて平年より多くの雪が積もっている地域が多く、特に上川や留萌、宗谷、後志地方など日本海側では平年より40センチ以上多くなっています。

落雪の衝撃

当然屋根の上にのっている雪の量も例年より多く、落雪の危険性が高まっています。
落雪の音や振動に驚かされた経験のある人も多いのではないでしょうか。
雪のしまり方にもよりますが、高さ10mの屋根からの落雪は、時速35キロで走っている自動車に正面からぶつかるのと同じくらいの衝撃があるといわれています。
頭に直接当たることで大怪我をする危険が非常に高いといえそうです。

週末の天気は?

週末も冬型の気圧配置は緩み、上空の寒気も弱まり高気圧が張り出します。
日本海側の雪の降り方は弱まり、時折日差しが戻ります。オホーツク海側や太平洋側は冬晴れです。
気温は平年より高く日中はプラスとなり、12月上旬並みまで上がるところが多くなるでしょう。
気温が上がると足元の雪も解けて歩く時もおぼつかなくなります。
しかし建物のそばを通る時は、足元だけでなく雪が屋根からせり出していないか、頭上にも気を配るようにしましょう。