そろそろ本格的な花粉シーズン到来です。花粉は一度飛びはじめると、気温が低くてもある程度飛びます。今後は雨や風に着目して花粉症対策をすることが大切です(もちろん気温が高いとさらに飛散量が増しますので、注意です!)。昨日から今日にかけては、日本付近には暖かい南風が流れ込んでいるため、花粉が本格的に飛びはじめた所も。今週末は冬型の気圧配置に戻り、気温は低めですが、花粉対策は引き続き必要になりそうです。

きょう(17日)の花粉情報
きょう(17日)の花粉情報

きょうは花粉の飛散数「多い」予想の所も

オホーツク海にある低気圧に向かって、暖かく湿った空気が流れ込み、太平洋側を中心に春の空気に包まれている所が多くなっています。この低気圧から伸びる前線が通過した後、冬型の気圧配置に。明日土曜日は、再び空気が冬へと逆戻りですが、花粉は一度本格的に飛びはじめると、気温が低くてもある程度飛びます。花粉症対策は引き続き必要でしょう。
きょう(17日)は南風が強めに吹いているため、太平洋側を中心に、花粉の飛散はやや多めに予想されています。
午前中に春一番が観測された関東地方で見ると、すでに神奈川県では花粉の飛散数が「多い」予想です。現在関東地方だけの情報提供になっていますが、花粉メッシュも公開していますので、ぜひご利用ください。

きょう(17日)の関東地方の花粉情報
きょう(17日)の関東地方の花粉情報

毎日の花粉の数ってどう測っているの?

花粉の数って、どのように測っているかご存知ですか?
花粉の測定は、顕微鏡を用いて人の眼で測定する「ダーラム法」と、花粉自動測定器によるものの2種類があります。日本気象協会では、従来からのダーラム法で、毎年の花粉飛散量を測定しています。
ダーラム法とは・・・
①ワセリンを塗ったスライドガラスを24時間、外に置く。(風通しの良い場所で、雨に濡れることのないように)
※この手順によって、飛散している花粉がスライドガラスに付着します。
② ①のスライドガラスに染色液をかけ、カバーガラスをかぶせる。
③ 顕微鏡を通して測定開始。カバーガラスの中に花粉がいくつあるか目視で数える。
④ ③で計測された花粉の数をカバーガラスの面積で割り、1平方センチメートルあたりの花粉数を出す。
手順④で測定された1平方センチメートルあたりの花粉数を1日の花粉数として発表しています。1平方センチメートルあたり30~49個の花粉が観測されると「花粉が多い」、50個以上だと「非常に多い」と発表されます。

・・・実は毎年、花粉担当者がコツコツと花粉の数を数えているのです。
※tenki.jp+more気象予報士と行く社会科見学より抜粋→tenki.jp+more

ダーラム法で花粉を測定している様子
ダーラム法で花粉を測定している様子

どんな日に注意すべき?

スギ花粉のピークは九州で2月下旬~、四国や本州では3月です。
毎日の花粉情報をチェックして、「晴れて気温が高い日」「雨上がりの翌日」「空気の乾燥した強風の日」は特に対策を万全にしましょう。
マスクや薬の対策だけでなく、規則正しい生活を送りストレスを溜め込まないことも、症状の緩和につながります。
まだまだ続く花粉シーズン、穏やかに過ごしたいですね。