関東地方では5月上旬から、北陸地方と西日本では7月中旬以降、雨が降らず降水量の少ない状況が続いている所があります。この状態は、今後10日間程度は続く見込みです。

西日本や北陸では、7月中旬以降、降水量の少ない状況が続いています。7月18日~8月8日までの降水量の平年比は、極端に少ない場所を見ると、広島で7%、福山で2%、島根県の浜田、鳥取の米子、境ではなんと0ミリで0%と、全く雨が降っていません。
関東では、特に関東北部を中心に5月上旬から降水量の少ない状態が続いている所があり、5月1日から8月8日までの降水量が、平年の半分程度と少なく経過している地点があります。平年比は宇都宮では56%、土呂部で48%です。
関東のダムの貯水率はいぜんとして、少ない状況が続いています。9日午前0時の貯水率と平年比は、都心などの首都圏を含む広い範囲の水源をになう利根川上流8ダムの貯水率は60%、平年比は71%となり、時々夕立があったことから一時より回復しました。東京、埼玉の水源をになう荒川4ダムは、貯水率75%、平年比78%とまだ深刻な状況ではないものの、気をつけていく必要がある段階です。また、栃木、茨城、千葉の水源をになう鬼怒川4ダムでは、貯水率が35%、平年比43%と低い状況が続いています。すでに鬼怒川では7月28日から取水制限を2割に引き上げたところです。
今後10日間程度は、太平洋高気圧に覆われる見通しで、まとまった雨の降る可能性は小さく、少雨の状態が続く見込みです。取水制限が3割になると、農業用水がまんべんなくいきわたらずに、農家の方々が非常に苦労されるようです。また、水道用水も水の出が悪くなり、生活にも多少影響が出てきます。このため、国土交通省では早いうちから節水を心がけるように呼びかけています。普段の生活で節水できるところがないか、見直して、無駄な水を使わないように心がけていきましょう。